第4話 黒巾党VS強襲攻撃部隊
「――大丈夫ですかっ、無縫院さんっ!」
久島
「――遅いわよっ、もうっ! 今までなにをしていたのっ!」
黒色のソファーから立ち上がった無縫院
「――申し訳ございません。マスコミ対策と関係各所の連絡に追われまして。なにしろ、事件が事件ですので……」
「――ふんっ。アタシより事務所の方が大事なわけ。相変わらずね」
「……………………」
「……ま、まぁマァ。この通り無事やったんやし、このぐらいで堪忍したってェなァ」
反対側のソファーに座っていた龍堂寺
「――龍堂寺警部。いったいなにが――」
「――お前は――」
思わず上げたその声には、驚きのひびきがこもっていた。
(――へェー、普段、無愛想で無表情なコイツでもおどろく事があるんか。慌てる事といい――)
(――せやけど何でこいつに
「……な、なぜ小野寺が、
「――それはな、今回の事件に巻き込まれたクチやからなんや。
「……そ、そうなの、ですか……」
「――他の関係者もそろそろ来るころやから、も少し待ってくれへん? 別にかまへんやろ」
「……ええ、かまいませんが……」
戸惑いに揺れた声で了解した
正確には、
両者の視線が合った瞬間、
「――ひっ!」
それを直視した
(――くっ、なんでこいつが、陸上防衛高等学校に……)
(――龍堂寺ならまだ納得はできるが……)
「――大巫女長さまっ!」
叫ぶような声が、応接室の空気と、この場にいる人たちの鼓膜を強く刺激させたのは、その直後だった。
むろん、無縫院
「――大巫女長さまっ! お身体は大丈夫ですかっ!」
応接室に入った
「――うん。大丈夫よ。警察病院で診てもらったけど、どこにも異常はなかったわ」
「……そうですか。よかったァ……」
安堵した
「――大巫女長さまに何かあったら、アタシたち大神十二巫女衆はもちろん、
「――光栄ね。日本民族の総氏神が、一介の巫女でしかないあたしのために悲しんでくださるなんて」
「――それに、鈴村も事件に巻き込まれて大変だったんでしょう。そっちこそ大丈夫?」
「もちろん大丈夫です。大神十二巫女衆の筆頭巫女であるアタシにとって、こんな事件大変なうちに入りませんわ。あと、アタシは事件に巻き込まれたのではなくて、みずから飛び込んだのです。大巫女長さまのお住まいにうごめく魑魅魍魎から、大巫女長さまをお救い出すために」
「――あら、そうだったの。それはお礼を言わないと。ありがと、鈴村。助けに来てくれて」
「……そ、そんな、お礼なんて……」
「――大巫女長は
「……………………」
「――これからも、大巫女長さまは、大神十二巫女衆の筆頭巫女であるこのアタシが全力でお守りしますわ。大巫女長さまはアタシたち大神十二巫女衆を束ねるお方なのですから」
「――あんな目に遭ったっていうのに、まだ中二病が治らないなんて。末期もいいところだわ」
そこへ、冷や水のような声が、熱くなっている
「――喉元を過ぎれば熱さは忘れるものね。それも、光の速さで」
「――観静っ!」
応接室のドアを閉めたショートカットの少女の名を、
「――アンタの実力じゃ、どのみち守れやしないわよ。成績の順位が下から探した方がはやい上に、戦闘系のギアプに適合するだけの
「そんなことはないわっ! 霊力の高い霊験あらかたなこの地に住み続けていれば、アタシだっていつか新たな力に目醒め――」
「――るとは思えないわね。それ頼みの精神じゃ。いい加減、中二病は卒業しなさい。
最後のセリフは、
「観静の言う通りやで。おのれがバカにしとるワイら警察があの場に駆けつけてこんかったら、今頃は
「……あ、あのー、説明会の方は……」
「――おお、せやったせやった。これで全員集まったな」
龍堂寺
「――いま、この場にみなを集めたのは、今日、たて続けに起きおった
「――
「――つまり、これまでの
「――その通りや、
「……八王高等学校。たしか、久島が在学している普通科の高校よね。平民のみの」
「……はい、そうですが……」
「――これが
「――どや。こいつらを見て、なんか心当たりあらへんか?」
「……いえ、ありません。何人か見知っている生徒はいますが、話しかけたことは……」
「――せやかァ。
「――被疑者の記憶情報はどうなったのよ?」
「――たしか、刑法上、重大な嫌疑がかけられた被疑者は、エスパーダの記憶情報や脳内記憶を調べられることになってるんじゃなかったの。それなら、事件に関して、何を見聞きして、何を考えていたのか、わかるはずだけど。目撃者や被害者よりも」
「……いや、その事なんやけど……」
「……ほとんどなかった……って言うより、現実の身元と矛盾しとるんや。その記憶情報が」
「ええっ?!」
「どうしてなのよっ?!」
「……結論から言うと、どうやら改竄されとるようなんや。それが……」
「……改竄って、記憶が? いったい、どうやって……」
「……記憶操作……」
「……そうなんや。そいつら記憶操作されとるんや。連続記憶操作事件の被害者のように」
「……う、ウソでしょ……」
「……
「……その通りや……」
「……そいつらには、行動に必要な最小限の記憶しか残っておらんかったんや。それ以外は全部現実と食い違っておってな、それ以上のことはわからへんのや。恐らく、
「……そ、そのために、
それを聞いた
「……それじゃ、
そんな幼馴染をよそに、
「……残念やけど……」
「……そ、そんなァ……」
その悲しげな目には涙が溜まりつつあった。
「――つまり、肝心の
「……それのどこが進展したっていうのよ。全然じゃない。被疑者を五人も確保したから、少しは期待してたんだけど、ホント役立たずね」
「……鈴村と同じことぬかすなやァ。そないなこと
「――泣きたいのは
「……それに、今日起きた二つの事件の犯人を確保できたのも、どちらも、ヤマトタケルと名乗った少年のおかげじゃない。
「……いったい、なんの目的でこんなことをするの?
「――
それに答えたのは視線を戻した観静
「――連続記憶操作事件の被害者の中には、
「……せやな。
「……でも、なんのためにそんなことを……」
「……………………」
「……それに、それが目的なら、
「……うん、たしかに、そうだけど……」
「……それがわかれば苦労はせェへんよ、鈴村はん……」
そう言った
「……で、これからどうするのよ。……」
今度は
「……これから……?」
「――そうよ。まさかこのまま諦めるわけじゃないでしょうね」
そのついでに発破もかけるが、
「……………………」
(……ダメだ、こりゃ。やっぱりアタシがなんとかしないと……)
その様子を見て、
(……もうすぐ、ね……)
内心でそのようにつぶやいたその時、
「……思い、出した……」
だれかがつぶやいた。
一同はその声の主に注目する。
声の主――無縫院
「――思い出したわっ! あの時の会話をっ!」
「――なっ、なんやっ!? その会話っちゅうのはっ!」
「――
「ホンマかァッ!? それっ!」
その告白は、龍堂寺
「――でも、なんで今頃になって思い出したのよ。エスパーダは装着してるのに」
「――きっと記憶操作でそれごと消されていたのよっ! その部分の記憶をっ!
「――それじゃ、どうして消されたはずの記憶が、今になってよみがえったのよ? まさか鈴村が言っていたような中二病的な手段で戻ったとは思えないけど。第一、それも記憶操作で植え付けられた可能性だって――」
「――かまへんっ! このままじっとしておってもラチは開かんのやっ!
「――で、
「……たしか、
「――法林寺っ!? ちょい待ってェなァ。いま調べるさかい――」
右耳にあるエスパーダの
「――あった。ここやっ!」
「――超常特区の住宅区島に建ってある廃寺ね」
「――よし、今すぐそこへ向こうて
後半の科白は、自分の部下に
「――よかったわね、鈴村。これで一連の事件が解決するだけでなく、小野寺くんたちの被害者の記憶が戻るかもしれないわ」
その後、無縫院
「――どういうことですかっ!? それはっ!」
おどろいた
「――昼過ぎの警察署の廊下でも言ってたけど、記憶操作は
「……そ、それじゃ、今度こそ……」
「――ええ。今度こそ戻るわ。小野寺くんを含めた被害者たちの記憶が――」
「――よかったわね。鈴村」
「――はい! これもすべては大巫女長さまのおかげです。アタシがここまで頑張れたのも、大巫女長さまが
「どれも空振りに終わったけどね」
横から
「
最後はうれし泣きによって、
『……………………』
そんな
「――よっしゃっ! ほな、出血大サービスやっ!
「いいの、龍堂寺くん」
「ああ、かまへんかまへん。これまで散々苦労してきたんやし、警察もあんさんたちから色々な協力も得たんや。ここいらでいっちょ報われてもバチは当たやへんやろ」
「……ありがとう。龍堂寺くん」
「……な、なに、これくらい、お安い御用や」
「……………………」
そんな
「……アタシは一緒に戦いたかったんだけどなァ……」
その隣にいる
「――マンションじゃ必死に逃げ回っていただけのアンタが、なに不可能ごとをほざいてるのよ。間接的とはいえ、観戦させてもらえるだけでも望外なことなのに」
「――いつまで照れてんのよ。さっさと行きなさい。大至急なんでしょ」
「――おお、せやった。ほな、行ってくるで。現場に到着次第、
そう言い残して、龍堂寺
「――無縫院さん」
そこへ、これまで沈黙を守っていた久島
「――わたしは事務所に戻ります。無縫院さんは警察の突入作戦が終わったらわたしにその旨を連絡してください。迎えに戻りますので」
「――あら、あなたは観ないの?」
「――はい。マスコミ対策などの残務が残っていますので」
そう応じた
「――そう。わかったわ。それじゃ、気をつけて帰ってね」
無縫院
「……………………」
(――やはり納得がいかない。どうしてこんなヤツが……)
先程のそれよりも、深く、激しく。
(――やはり身分の差か? 身分の差だな。なら――)
「――どうしたの、久島?」
「――いえ、なんでもありません。それでは、失礼します」
これもそっけなく一礼して、
「……なんなのよ、あいつ。小野寺になにか恨みでもあるの」
その様子を見ていた
「――なにか心当たり、ある?」
「……ううん……」
「――だよねェ。女子にイジメられる心当たりなら、アタシでも見当がつくんだけど……」
「……………………」
黙り込む
「――夕方には終わりそうよ、自動調整」
「――ホントですかっ!? 観静さんっ!」
「――ええ。だからそれまでは『
そう言って観静
――
『
例えば、対象者の視覚に
これは他の四感も同様である。
また、テレタクといったテレポート交通管制センターの
むろん、それ以外にも様々な用途で使えるので、その汎用性と利便性はギアプに次いで高い。
「――どや、ワイら警察の戦いぶりは。圧倒的やろ」
現場で指揮を執っている龍堂寺
「……す、すごい……」
そこに潜伏している
両者はすでに交戦中で、突入当初こそは整然と列をなして戦っていたが、現在は
鈴村
それは、
法林寺という廃寺に突入した
それに対して、迎え撃った
三対一の戦力比であった。
両者が
「――それにしても強いわね、
鈴村
「そりゃそうよ。剣術のギアプをインストールしてあるんだから。それも達人級のね」
観静
とはいえ、剣術を含めた戦闘系のギアプなら、
「――それじゃ、神通力や霊能力を引き出すことができるギアプは――」
鈴村
「……ない、よね……」
自分自身で答えを出す。
「――ギアプなんてアンタには必要ないでしょ。なんてったって、
その皮肉も同等にきびしかった。
「――それよりも、どうやら終わりそうよ。
一隊員の視覚を通して見ると、
「もう終わっちゃったのっ?! もっと観たかったのにィ……」
残念そうにつぶやく
「――いえ、まだ終わってないわ」
「――
その
「――さァ、もうどこにも逃げれへんでっ! 大人しく逮捕されろやっ!」
『――あいつは――』
「――あたしも知ってるわ」
それはそこの住人である
「――こいつ、あの時、あたしを捕縛・監禁した上に、人質としても使った
「なんやとっ?!」
「――ワレ、いったい何者や? なんの目的でこないなことをする?」
「……この国の根本を変えるためだ」
「……この国を変えるやとォ?! どういうこっちゃっ、ワレェッ!」
「……………………」
だが、相手はそれ以上応じる気配はなかった。
「……まァええ。逮捕した後、
プライバシーの侵害である手段を、
「――いよいよ大詰めね、
「……これでやっと、やっと、
感極まって泣き出しながら。そして、涙にぬれた両眼で
「――あれっ?!」
そこにはいなかった。
応接室の椅子に座って一緒に観戦していたはずの小野寺
「……あら、いつのまに……」
「――どこへ行ったのよっ?! こんな大事な時にっ!?」
「――だからって、アタシたちから離れることはないでしょっ! だれのためにみんながんばっているのか、わかってないみたいでっ!」
「――それはどっちかな?」
「――どういう意味よっ!?」
鋭い視線で睨みながら問い返して来た
「――それよりも、現れたわよ」
「えっ!?
「ちがうわ」
「――アンタの言う、
龍堂寺
斜め後ろの姿で。
オールバックの髪型に、三白眼気味のツリ目をした、陸上防衛高等学校の
「――なんやっ、おのれはっ?!」
視界の横隅に突如出現したオールバックの少年に、
「――
「――どうして
「――それもいきなり、ね」
一部始終を見ていた
「――おそらくテレタクを利用してあらわれたのよ。龍堂寺の視覚に
「やかましいわっ!」
「――おのれがうわさのヤマトタケルかっ! 何者か知らへんが、警察の
そしてチンピラのような口調で、現場に乱入したオールバックの少年に怒鳴りつける。だが、怒鳴りつけられた方は、一瞥もくれなかった。
正面にいる
「――よくもあの時はやってくれたなァッ! 絶対に、絶対に許さねェぞォッ!」
そして、腹の底からひびく怒声を放つ
それは、そばにいる
ツリ目の角度もさらに鋭くなる。
「……な、なに怒ってるのよ、あの人……」
タケルは後腰に差してある二種類の武器を取り出してそれぞれ同時に構える。
右のそれには
突き出した
「――待てや、コラァッ!!」
その腕を、
「――せやから邪魔すんなっちゅうてんやろがっ! でないとマジでしょぴく――」
しかし、
タケルが
武器を降ろさせられたことに腹を立てたからではない。
背後からしのび寄ってきた新たな黒ずくめの少年の斬撃を受けないようにするためだった。
新たに現れた黒ずくめの少年が逆手で振るったそれは、タケルの
小剣なみに短くした刀身で。
一撃目のそれと同じ長さである。
それに対して、タケルのそれは長剣に等しい。
普通に考えると、リーチの長い武器の方が有利だと思われがちだが、実際は必ずしもそうでもない。リーチの短い方の間合いに合わせて闘うと、一転して不利になるのだ。
リーチの長さが逆に仇となって、攻撃・防御ともに小回りが利かなくなるのが原因である。
ヤマトタケルは、今まさにその状況と状態になったのである。
正面から相手の存在を認識して接敵すれば、その状況や状態におちいる前に、リーチの長い方の間合いで、リーチの短い相手に有利な闘いを展開させることができる。
リーチの長い方が有利だと思われる
だが、今回は背後からの奇襲によっていきなり懐に飛び込まれたので、リーチの短い相手の間合いで闘わざるをえない状況と状態におちいってしまったのである。
この状況と状態からタケルが脱するには、自分の間合いまで後退するか、相手と同じ短いリーチの武器に切り替えて応戦するかない。だが、前者を実行するには地形が悪く、後者はそのヒマと隙がない。
そのようなわけで、この状況と状態から脱しない限り、形勢逆転は不可能である。
よほどの実力差がなければ。
二刀流の黒ずくめの少年が繰り出した左の二撃目は、しかし、相手の腹部に到達することなく、振りかざしたまま地面に倒れ込む。
タケルが一撃目を受け止めると同時に撃ち放った『
よほどの実力差がなければ命中させることは不可能な銃撃術である。
倒れ込んだ黒ずくめの少年が地面をバウンドしている間にも、タケルは間髪を入れずにつぎの行動に移っていた。
背後にいる
倒れだ黒ずくめの少年から視線を離さずに。
つまり、狙撃対象には一瞥もぜずに引鉄を引いたのだ。
『
その銃口からほとばしった閃光は、本来なら
さらに現れた黒ずくめの少年が、両者の間に割り込まなければ。
「――チッ!」
舌打ちしたタケルは、バックステップして回避する。
足元に倒れ込んでいる二刀流の黒ずくめの少年が振るった横薙ぎを。
まだ意識や戦意を失ってなかったのだ。
もしタケルの視線と注意が、二刀流の黒ずくめの少年に向け続けていなかったら、横薙ぎによる足払いを受けていたであろう。
それを察していたからこそ、ヤマトタケルは、地面に倒れ込んでいる黒ずくめの少年から、視線と注意を離さなかったのである。
タケルはバックステップしたその足での着地を待たずに、地面に倒れている黒ずくめの少年の頭部にとどめの一撃を振り下ろす。そして、着地と同時に、今度こそそれから視線を離して、身体ごと背後を振り返る。
そこには、だが、タケルが見出したかったものがいなかった。
廃寺の白壁を背に、ヤマトタケルと対峙していたはずの
その手前には
「――くそォッ! 逃げられたかっ!」
ヤマトタケルは歯ぎしりと舌打ちと同時にして叫ぶ。その様は、親の仇でも撃ちそこねたような悔しさと無念さに満ちていた。それでも、なんとか気を落ち着かせ、自分の足元や周囲をあらためて見回す。地面には
「……ううっ、イタタタタ……」
その
「――
状況を把握した瞬間、そのまま大声をはき散らす。
「――クソッ! 逃げられてもうたかっ!
そして、蹴った地面にも当たり散らす。
「――こないなことになったのも、全部ヤマトタケル《あいつ》のせいやっ! 警察の
頭上に浮かぶ夕焼けの
夕日が降り注ぐとある一戸建ての
逃走に成功した
(――はい。私とその数人以外は全員警察に確保されました。多少の誤算はありましたが、すべては順調に推移しております――)
(――それはわらわも
それに対して、相手の口調は、上から目線で見下ろすそのものであった。
(――じゃが、そのわれら
(――いえ、なにも――)
(――
(……申し訳ございません。いくら調査しても、いっこうに。これでは手の打ちようが……)
(――まぁよい。そやつの正体がつかめなくても、支障はきたさぬじゃろうし――)
それを聞いて、
(――では、ついに――)
(――『計画』を実行に移す時が来た。そして、唯一の不安要素であるあやつを片付ける目途もな――)
(――わかりました。それでは、ただちにそちらに合流し、『計画』に従事します)
そう言って
「……フフフフフ。やっとだ、やっと身分制度と男卑女尊の時代が変わる。いや、変えるんだ。このオレが。もう誰にも止められない。いや、止めさせないぞ。絶対に」
一通りセルフ宣誓した
灰色の生地で織られたそれは、八王高等学校の男子用学生服の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます