外伝1 あとがき


外伝を追ってくれた皆様、この作品を読んでいただきありがとうございます。


実はこの外伝、最初はこんなことを考えての始まりでした。


作者:「光が街を1つ消す隕石を落とせるからめっちゃ強いってアピールしたい」


嘘でしょと思うかもしれませんがこれが真実です。

つまり今回の話は外伝の「天を見よ、裁きの光はここに」という話ありきでの話でした。そこから八十葉家や八十葉光、それだけではなく、この世界の支配者側に立っている人々の世界が垣間見える話を作ろうと思いました。


近衛の鈴ちゃんや司桜花、そして八十葉兄を魅力的に書けていたらいいなーと思っています。


その中ですこし悩んだのはやはり【当主】という位置づけです。


この話では日本は12の領地に分かれて、新たな戦国時代に突入したという設定でやっています。


しかし実際、当主という存在は、偉い! というのはなんとなくわかるのですが、実際に当主という存在をより具体的にしなければこの先の話を作ることはできないだろうと考える必要がありました。


Against humanはディストピアをつくるつもりは全くないのですが、ここが日本でありながら、現実の日本とはかけ離れた別世界というイメージでこの世界観のなか書いているので、そもそもにおいてこの時代を動かす政治家ならぬ当主とはどのような存在でなければならないのか、これについては結構考えました。


結論はまあ、あんなことになってしまったのですが。


もちろん私はあれでよいとは思っていません。しかし、元々政治に正解がないように、当主のやりかたにも正解はなく、最善の道を探っていくしかないのではないか。


そんなことをこの話を書き終わった後に思っていました。


話は変わりますが、実を言うと外伝はまだ続きます。

というのも外伝の役割は、本編第2章「The city filled with inferno」の京都戦争で本編初登場になる必要なキャラクターがどのような人間であるのかを紹介する役割を持っています。


今回であれば、初登場の鈴と桜花、そして七星元、八十葉宗一が京都戦争編に出る予定なのです。


そして外伝はあといくつか用意しています。

しかし、今回ほど長くなりそうなのはあと1つだと思います。それを次にやるか、短めなものを一本挟むかは悩んでいます。


そう言えば、同じ世界観の短編も書き始めました。

そちらは、このAgainst humanの世界がよくわかる設定資料集的な役割です。もちろん小説なので、ちゃんとストーリーもあります。

そちらもぜひご覧ください。


それではまた次の話で……

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