第16話 聖書ツクール。
第16話 聖書ツクール。
A:「アイス買ってきたよ!ナレさんには冷却水ね♡」
S:「お。あっちゃんにしては気が利くではないか!夏にはアイスこそが
正義!ジャスティス・オブ・アイスなのだー!。」
N:ありがとうございます。
A:「喜んでくれると、炎天下に買い出しにいったボクも救われますね。」
S:「時に、あっちゃん。そのメイド服を着て外出したのかね?」
A:「そうですよ。にっこり♡」
S:「はいキュン。あっちゃん。度々質問して悪いのだが、その袋の底に入っている黒い書籍はなにかな?」
A:「これはですね。帰宅途中で自転車に乗った二人組の異邦人から、頂きました。
修道女と勘違いされたのですかね?」
S:「聖書か・・・。捨ててきなさい。」
A:「えー?さすがにそれは出来ないですよぉ。罰があたって、し、死んじゃうかも
知れないじゃないですか!」
S:「はいWキュン。いいかい?聖書にそんな超神秘的パワーはない。もしあったのなら、是非にその罰を受けてみたいものだ。」
A:「さっちゃんだめですよ。死んじゃダメー!」
S:「くくく。いいかい?聖書は第三者の加筆で出来ている。故に聖書にそんな
トンデモパワーは無いのだ。」
A:「どういうことですか?」
S:「そうだな例えるなら、@掲示板による伝言ゲームに似ている。」
A:「え?ますます分からないですが・・・。」
S:「つまり、私が『神をみた。』と書き込みをしたとする。
すると⇒『俺が神』みたいに最終的には間違った内容で伝わる。」
A:「ほえー。」
S:「要するにだ。現在出回ってる聖書は第三者の思い込みや都合の良い文面を
何度も加筆された無価値な代物だ。」
A:「え?じゃあ。本物の聖書はどこあるのですか?」
S:「そんな物は存在しない。」
A:「な!?」
S:「いいかい?そもそも聖書は『神』の手で書かれてはいない。はじめから
第三者の思考が混じった、まがいモノなのさ。」
A:「そ、そんなーぁ。」
S:「宗教というのは人の恐怖心を『神』という抽象的な存在に依存して和らげるための心理ケアさ。」
A:「あ、それは分かる気がします。」
S:「依存性が高い人ほど、大きな事案が起きた時『神の怒り』『神の奇跡』『罰』と受け取る傾向があり、それが聖書によって強調されているのだ。」
A:「なーるほど。分かりました!」
S:「まぁでも、面白い事が書かれているかも知れないので、保存しておこう。」
A:「はーい。」
二人が立ち去った後・・・。
N:世界を創るのは神か?人か?あるいわ・・・・。
※この物語はフィクションです。宗教や精神の思考を非難するものではありません。
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