ハンティング・パーティ
@wakken
第1話 とある手記
神は決してその態度を変えない(マラキ3:6、へブル13:8)。
神は今日も、古代と同じくその罪を憎んでいる。
モレク崇拝は何千年ものあいだ生き延び、今日もなお世界中で広く行われている。
6月13日、ついに私はボヘミアの森へと足を踏み入れることを許可された。ここまでの道のりはいやはや長いものだったが、それらが全て昇華されたような思いである。
天候次第で多少のズレは生じるだろうが、3日後の早朝に出発する手はずだ。見るもの全てを目に焼き付ける、こんなチャンスがまた訪れるとはそうそう思えないから……。まだ早いけど今日はもう寝ることにする、体調を崩してしまっては慚愧に堪えないのでね。それでは。
6月17日、まだ私の頭は錯綜している。これを口外すると私が狩られてしまうのだろう。いや、すでに狩りは始まっているのだ。身を隠さねばならない、私はまだ死にたくはない。死にたくない。狩りは始まっているのだ。死にたくない。
6月19日、誰も信用してはならない。逃げるのだ、その”食欲“が満たされるまで。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます