第2話 甘い甘い……

「ミカゴン……」

てつはみかとキスをしていた。

二人は五歳児。

テツのあそこは血流がせきとめられ、小さいながらパンパンになっている。




「ねえてつくんちゅうしよ」

弾む様な声でミカゴンは僕にキスをねだってきた。

「え?ちゅうってなんだい?」

「とーても幸せな気持ちになる遊び」

「どんなことするの?」

「じゃあ目をつむってみて」

「えー、いやだよおお」

「なんで!」

「ミカゴンにこの間、目つむってって言われてその通りにしたら、ズボンぬがせようとしてきたじゃん」

「もうしないから!」

ミカゴンは僕のファーストキスを奪い去った。


「ぷは!ミカゴンのよだれが口に入った!きたない!なにこれ!」

「きたなくないよ!」

「ミカゴンの嘘つき!」

僕は涙を流しながら、先生ーと言って大好きな先生のもとに行った。

「先生にいっちゃだめ!」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る