てんぼうをのぞむの話
薬 哀れみ 白黒映画 写真の中の彼女の影
西日 隠れ家 一辺倒 価値
えたい 岡山 かくれんぼ 砂時計
テトラポット 息 科学的 針
星 鳥 後ろ指 子供の歓声
袖のしめりをくちびるに運んではんでみるけどなにか感傷の膨張すら起こらないかしら・雪でもふってみたのならば街は重たくなるし明日の温度もきまるのだから・沸騰した湯を粉をうめたコップにそそいでコーヒーをつくりながらも頭は紙を入れたみたいにぽおうとしていて・無味の言葉がもしかしたらこぼれそうな・まばたきのしないリモコンが目にはいるけれどまったくもってテレビなんて気分じゃないし
冷たい気分と、苦いコーヒー、だよ……
静寂、文字のない本みたいだけど、なれたのならまばたきを数回してたちあがり・たちあがると寝室にむけて・ちょうど寝間着をまとってる楽な状況はとても楽でいい・あるいて扉をあけると一も二もなくたおれこむ・あかりは消すのが嫌だからつけもせずに枕まではっていきそろそろと身を合間にすべりこまえる・ん、と声をもらして
あしたはなんにもすることないかな
それはすっごい気持ちがいい・あたかもまわっている世界のすべてから解放されたの感覚で眠りはじめることができる・私は、ぶあつい布団のはじとはじをつかんでぎゅっとくるまって一気にあたためるとちぢめていた体を足を少しずつほぐしてぴんとのばすと体のなかで、これはさいきんの疲れがコーヒーのおかげで拡散して布団のなかへ逃げこんでゆくので私はとてつもなく夢の感覚が頭のなかへ忍びこんでくるのを認めた・そしてゆっくり目の玉をひそめるのだ
まぐらまぐら
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