第364話 VSサイクロプス(その2)

サイクロプスの数は10人。


人数は多くないが、身体の割りには素早い動きで、跳躍して上段から棍棒を振り落とし攻撃したり、棍棒で薙ぎ払いミノタウロス族に損害を与えていた。


ミノタウロスはサイクロプスの後方にいるタキーダ軍の人間、亜人達の兵を相手にしており、サイクロプスの相手はミノタウロスキング数人とミノタウロスエンペラーのミロイドが受け持っていた。


ミノタウロス。

牛の頭、2本の角。人の身体。筋肉質の大きな身体。斧、棍棒を武器とする。古代ギリシャの剣闘士の様に、

手足のみ防具で固める。


ミロイドはミノタウロスエンペラー。

赤い身体。四罪の驩兜カントウから煉丹術を仕込まれた。


ミノタウロスも大型の亜人だが、サイクロプスはミノタウロスの倍以上の大きさ。力もサイクロプスの方が強い。


しかし、ミロイド達はサイクロプスの攻撃を気を練って耐える。


負傷したミノタウロス達も一時撤退して、煉丹術で回復して復帰しているため、一進一退を繰り返していた。


サイクロプスとミノタウロスの戦いの中にアレオン軍が参戦した。


サイクロプスは物理攻撃に特化している。


動きが速く攻撃力も高いが、アレオン軍はスペクター、レイス、ファントムの亡霊タイプで肉体を持たない事から、物理攻撃は無効だ。


かと言ってサイクロプスに致命傷を与えられる様な攻撃力はアレオン軍にはほぼ無い。


スペクターエンペラーのアレオンとミノタウロスエンペラーのミロイドの攻撃がある程度サイクロプスにダメージを与える事が出来る。


とは言っても、物理攻撃無効のアレオン軍の参戦により徐々に形勢は樹海帝国に傾き始めていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーー


ギガンテスには竜人ドラゴニュート達が対応していた。


ギガンテス。

フルプレイトアーマーを来た巨人族。盾と炎を纏った大剣を持つ。


ギガンテスは12人参戦していた。


鎧の色は全員異なり、赤、橙、黄、黄緑、緑、青、藍、紫、赤紫、黒、白、金の12色だ。


ギガンテスは炎を纏った大剣で攻撃してくる。


竜人ドラゴニュート達は、ギガンテスの攻撃を辛うじて受け流す、躱す。


竜人は、人形ひとがただが竜の鱗で覆われているので、比較的炎の耐性も高い事から何とか凌げているようだ。


「物理攻撃のサイクロプスにミノタウロス、炎攻撃のギガンテスに竜人ドラゴニュート、百腕巨人にグリフォンとコボ4軍、良い組合せで戦えているな。コボ4の作戦かな?」


スパ「そうです。コボ4の作戦です。この組合せで戦っていたので互角に戦えています。」


そうこうしていると、ギガンテスと竜人ドラゴニュートの戦いに竜王ドラシル達が参戦した。


ドラシルのブレスであるレーザービームがギガンテスを襲う。


ギガンテス達は盾でレーザービームを受け流そうとするが、速度に付いていけず、吹き飛ばされる。


いや、あの速度のビームに辛うじて盾で防いだだけでも、ギガンテスの実力の高さが窺えるのか。


しかし古竜エンシェントドラゴン達の参戦で樹海帝国軍が優勢になった。

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