第246話 共工(その2)

共工キョウコウが魔族の国北で洪水を起こそうとしている様だった。


「ヤバイかも。アリアを呼び戻して、出発だ。」


ルシー「息壌ソクジョウで洪水を防ぐのね。」


「そそ。」


念話でアリア、レイ、サクラを急いで呼び戻す。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

アリア、レイ、サクラが転移で現れた。


サクラ「あああああ!ケーキ食べてる!」


「ごめんごめん。後でたっぷり食べていいから。まずは共工キョウコウだ。」


サクラ「うううう。」


悲しそうなサクラを一先ひとまなだめながら出撃準備。


妻達といつものメンバーで出撃。


俺と霊亀リザは麒麟コボミに乗って。


サクラとヒナは箒の二人乗り。

ウィーラとユイ、グレイアはロック鳥のロクに乗って。


その他のメンバーは自力で飛んで。


魔族の国に向かった。


古竜山脈を越え魔族の国に向かうと、共工キョウコウ軍が空中で待ち構えていた。


バイコーンに乗った魔族達。



バイコーン。

普通の馬より二回り大きい。

曲がりくねった銀色の2本の角。

黒い身体。銀色のたてがみ

赤い目。邪悪な雰囲気。


サクラ「そこを!どけ!」


バイコーンの2本の角から闇魔法の黒い雷撃が飛ぶ。


霊亀の甲羅が雷撃を防ぐ。


サクラ「問答無用か。」


バイコーン達が散開した。


魔女サクラの箒が火を吹く。


バイコーンが数体落ちていく。


エルダーリッチの勇者ユイの魔法が発動。


ユイ「闇の台風シャドウタイフーン!」


暗い闇の風がバイコーン達に吹き荒れる


バイコーン達は飛んでいることが出来なくなり、体勢を大幅に崩す。


魔族達が次々と落ちていく。


天使アリアの魔法が炸裂。


アリア「聖なる羽の雨ホーリーフェザーレイン!」


聖なる羽がバイコーン達に突き刺さる。


スラオが落ちたバイコーンと魔族達の元へ転移。


影を展開し、遺体を収納していった。


「さあ、行くぞ!」


俺達は共工キョウコウの元へ急ぐ。


魔族の国北部、氷の海上空。


激しい雨の中、共工キョウコウがいた。



共工キョウコウ

下部がふさふさの仏塔の様な帽子。

黒髪。弁髪。小さい目。黒い瞳。

燃える様な強い眼光。

顔は卵形。鼻は低い。

黒い口髭と顎髭。

服は色鮮やかな上下の胡服。

筒袖、左衽さじんの上衣にズボン。

身長は165cmぐらい。


大きめのバイコーンに乗っていた。


共工キョウコウ「俺は共工キョウコウだ!貴様らが樹海帝国のやからか。」


「俺が樹海帝国皇帝ヒロトだ!何をしている。洪水でも起こすつもりか?」


共工キョウコウ「ふっ、遅かったな、準備は整った!」


ユイ「思い通りにははさせないわ!」


エルダーリッチの勇者ユイが特大魔法を放つ。


ユイ「永久凍土パーマフロスト!」


溶けかかっていた氷の海が一瞬の内に凍りついた。


共工キョウコウ「ふふふ、貴様らも馬鹿では無いようだな。もう少しで大陸全土を海の中にうずめる事が出来たのに、まあ、良い。貴様らを倒した後でゆっくり洪水を起こしてやる。」

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