第206話 魔族の国(その1)

情報共有の為の樹海帝国会議は続く。


シルミル教国もステラド帝国も、各ギルドの支部を作って、それぞれのギルド単位での交流を図る。


樹海帝国にあわせて規格の統一を行い生産性や利便性の向上も狙う。


両地域とも奴隷制度は全面廃止。


学校の設立、孤児院の国営化の政策は樹海帝国に合わせて実施。


両地域にエルフがいて精霊契約している場合は、大人しく出頭して貰い契約を解除する。


治安維持の為に、スパの小蜘蛛、コボ2のブラックドッグとヘルハウンドがステラド地域、シルミル地域を監視しているので、出頭しない精霊契約しているエルフを見つけたら強制連行だ。


狩り用ダンジョンの設置により、各種素材の入手や仕事を増やすと同時に、ダンジョンの入場料や冒険者ギルドからの税収も増やす。


後は、領地が更に拡がったので、飛竜便が益々活躍する場が多くなることから、古龍山脈の飛竜だけでは不足する。


蛇王国にいた十数匹の飛竜と、応龍ハクが飛竜を新たに召喚し、蛇王国管理で飛竜便を新設する。


また、鳳凰ハピがロック鳥を召喚し、ハーピー族によるロック鳥便も新設した。


そして樹海帝国全体を覆っていた四霊獣結界は、必要性が薄くなったので、樹海地域の四隅に移動。


勇者タクミはオニバル軍に入り、剣の修行をする事になった。


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会議を終えて、城のいつものリビングに戻る。


いつものメンバーが揃う。


ところで、魔王は封印したが、魔族の国には他にも魔族っているよな?


魔物もいるはずだし、危険はないのかな?


「スパ、魔族の国は今どんな感じかね。魔王がいなくなって変わった?」


スパが『シュタッ』と現れた。


スパ「特に変わりは無いようです。

まだ魔王の封印を知らないのかも知れません。」


スパはいつものように無表情。


「ルシー、魔族の国ってどんな所なの?」

ルシーから魔族の国について詳しく聞いた。


魔族の国は雪が降る寒い地域。

北の大地は氷に覆われている。


魔族や魔物達は元々は荒野とシルミルを中心にに大陸全土に住んでいたが、人間に追われて今の地域に住んでいる。


しかし、過酷な環境のため魔族の国に住む魔族やその他の種族の数は多くない。


魔王軍は魔王城に拠点を構えていた。


魔王と四天王の軍が居なくなったので、魔王城には戦闘的な種族は居ないはず。


魔王軍とは別に魔族やその他の種族が魔族の国国内に散らばって住んでいる。


ルシー「クログルとジョローニの方が現状を分かってると思うよ。」


「そうか!だよねー。クログルとジョローニを召喚して、聞いてみよう。」


クログルとジョローニを召喚した。

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