第204話 VS魔王ドルダーク(その2)

シルミル教国の首都。


俺達は魔王ドルダークと戦闘中。


魔王ドルダークは変化し禍々しい姿に変わり巨大化していく。


変化してるみたいだ、まだ時間がかかりそう。


「今だ!結界準備。」


応龍ハクが右手から出現し右側に移動。


応龍ハク、麒麟コボミ、鳳凰ハピ、霊亀リザが、ドルダークを中心に正方形を描く位置に移動した。


サクラとウィーラが俺の前に転移して来た。


ドルダークが倍の大きさになり、漆黒の禍々しい鎧を着ている。


腹に禍々しい悪魔の顔が見える。


強力で不気味な魔力が身体を覆う。


ドルダーク「ぐははは、覚悟しろおおお!」


ユイ「何段階か変化するタイプだったのね。」


「変化が完了する前に封印しちゃおう。」


サクラ、ウィーラ「「四霊獣封印発動!」」


サクラとウィーラが魔力を四霊獣に流す。


四霊獣から強固な結界が流れる。


ドルダークは大鎌デスサイズを薙ぎ払う。


魔力の剣筋が俺の方向に飛んでくる。


だが、結界に阻まれ飛散する。

ドルダーク「何!」


四霊獣結界がドルダークを包み小さくなっていった。


ドルダークはもがき暴れるが結界はビクともしない。


とうとうドルダークは小さく黒い丸い玉となった。


ハクが黒い玉に近づくと異次元収納に入れた。


タクミ「え!倒したの?」


「いいや、魔王は成長した勇者しか倒せないので封印した。」


タクミ「そうか。ご免なさい。成長が間に合わなくて。」


「気にしなくても良いよ。

ゆっくりレベ上げすればいいさ。

魔王を殺すと次の魔王が生まれる可能性もある。

従って封印のままでも良いかもね。」


周りを見渡す。戦いはまだ終わらない。


「ルシー、外には数十万のゾンビがいるんだよね。

どう決着を着ければ良いだろう?」


ルシー「うーん。」


そこに死神デステルが現れた。


デステルが漆黒のクログルの死体を出す。


デステル「自分がしたことは自分で後始末させましょう。」


「なるほど!さすがデステル。」


ルシー「んじゃ。クログルを蘇らせるね。」


ルシーがクログルを蘇らせた。


クログルはリッチとして蘇った。


俺はクログルを眷属とした。


ルシー「クログル、魔王軍の残党を再眷属化して、戦闘を中止させなさい。」


クログル「承知しました。」


クログルは宙に浮かび、戦闘中の場所に飛んでいく。


魔物達を再眷属化後、戦争中止を命令していった。


デステル「ついでにこいつも蘇らせる?」


デステルはジョローニの死体を出す。


ルシー「え~。ばばあは要らないよ。」


ルシーは嫌な顔をしている。


スパ「そんなこと言わずにお願い。

ルシーの前には現れないようにするから。

子蜘蛛ネットワークを一気に拡大出きるかも知れないのよ。」


ルシー「しょうがないなー・・・。

やっぱりデルガにやって貰おう。

私の前に現れてもいいけど、何となく蘇らすのは抵抗があるわ。」


デルガを召喚してジョローニを蘇らせた。


ジョローニはスパの眷属とした。


蜘蛛のアンデットなので、眷属に出来た。


取り合えず一段落だ。


「帰ろうか?」


シレオマ「ちょっと待って下さい。」


「ん?」


シレオマ「シルミル教国はこのままですか?」


「うん、このまま。

特に何もする気は無いよ。」


シレオマ「お願いします。

樹海帝国の傘下になります。

復興を支援して下さい。」


そういえば、首都を始め多くの都市がゾンビ化したんだよな。


そして戦争前に食糧難で反乱が頻発。


シルミル教国は滅亡の危機だ。


「そうか。分かった。

後で責任者を派遣するので、詳しくはその者と詰めてくれ。

シルミル教国の責任者はシレオマで良いのかな?」


シレオマ「はい。有難うございます。」


「デルガ、復興の件は宰相デレイズに任せるけど、この戦争の後処理はデルガに任せる。ゾンビ達を眷属にしちゃって、都市から退却させてくれ。」


デルガ「承知しました。」


「皆、帰るよ。」


タクミ「あの。待って下さい!」


「どしたの?」


タクミ「俺も樹海帝国に連れていって下さい。」


「ん~。良いよ。」


タクミ「ありがとう!」


「本当に帰ろう。」

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