第182話 シルミル教国の崩壊(その2)

樹海帝国・・皇帝の城。


リビングはいつもと変わらず。

いつものメンバーが揃って居る。


樹海帝国皇帝になっても変わらずだ。

右側にハク、左側にレイが座ってる。


最近、リビングに椅子が増えてて、ユイとグレイアがいるんだけど。


後、ウィーラね。

ウィーラは婆さんの姿はしていない。

いつもセクシーウィーラ。

樹海では今後この本当の姿で通すらしい。


ユイはサクラとヒナと仲が良い。

異世界転移者の日本人同士。

話も合うのだろう。


グレイアとウィーラもサクラと仲が良い。

錬金術関連で話が合うらしい。


いずれもサクラ中心で話が盛り上がってる。


なんかクラスの休み時間に、話が盛り上ってキャーキャー言ってる女子を、眺めている感覚かな。


ブラウニーのブラリリ、ブラルル、ブラロロがメイド服で給仕して、皆に紅茶を入れている。


ブラウニー達のメイド服も可愛いデザインに変わった。


ヒナ、ユイ、サクラのお陰だね。


テーブルの上にはショートケーキ。

料理ギルドの腕も上がる一方だね。

小人族の料理おばさんと教国の元料理長が頑張ってる。

そろそろ名前を覚えなきゃだ。


元料理長は、ヒナとユイによく話し掛けてて、二人が日本で食べたスイーツの復刻に力を入れている。


ハピ「これ馬鹿旨だー。」


甘さ控えめフルーツたっぷりのショートケーキ。

生クリームが絶品。

決め細かでふわふわトローリ。

濃厚なコク、まろやかな味わい。


「うん、至高の美味しさ。」


流石ダンジョン牧場で育てた魔牛の生乳を原料にしてるだけあるな。


魔素が入って、濃厚で豊かな風味。


スパが目の前に現れた。

くノ一くのいちが『シュタッ』って現れる感覚。

片膝をついて。


そして最近服も忍者っぽくなってる。

昔ながらの黒くて野暮ったいのではなく。


サイバーパンク風くノ一?

現代日本から見て近未来風。

サイボーグっぽいけどセクシー。

ボディにピッタリフィット。

身体のラインが分かる。

黒革と謎金属、ブーツと手甲。

黒がベースだけど赤や銀色が所々に。

これって派手じゃない?

忍者として活動出来るの?

隠蔽や幻影の魔法があるからいいのか。


スパ「ヒロト様、教国の首都が、魔王軍に占領されていました。」


スパらしくない、前兆ではなく結果の報告。


「は?いつから?」


スパ「それがどうも、いつの間にか・・・。

もしかしたら最初から・・・。」


スパは申し訳なさげ。


「いや、スパを攻めてる訳じゃないよ。ビックリしただけ。」


スパ「以前ガラード王国で宰相をしていた『シルテス』、この男がシルミル教国に入って、教皇に会っていたのです。

話の内容を聞くと教皇はアンデットにされていたようです。

その映像を念話で流します。」


ルシー「私も見るわ。」

サクラ「私も。」

サクラ、聞いていたの?


キャーキャーいってたから聞いてないと思ってた。

女子は怖いね。


リビングにいた全員がこちらを見ていた。


「この場の全員で情報共有した方が良さそうだね。」

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