第66話 樹海の王
ブラリリ、ブラルル、ブラロロを連れて、城のリビングに戻って来た。
何故かルシーがついてくる。
まあいいか。
ハク、ヒナ、レイ、リザ、ハピ、アリア、コボミ、スパ、ライゾウ、スラオと一緒。
リビングにはカーバンクルのカインがいた。
あれ?何でカインがいるんだ。
リビングはプライベートルームなのにな。
誰か連れて来たのか?
まあ、それはちょっと置いといて。
改めて、ブラウニー3姉妹に婚約者達の紹介は必要だね。
これから、ここで一緒に過ごすので顔と名前は覚えてもらわないとね。
「皆、ブラリリ、ブラルル、ブラロロの名前はさっき聞いたでしょ。皆も自己紹介してね。」
ハク「ヒロトの妻のハクよ。」
妻?婚約者でしょ。
まあ突っ込まないことにしよ。
その後、仲間達はブラウニー達に自己紹介した。
「で、お前は何でここにいる?」
ギロってカインを見た。
ライゾウ「なんか挨拶したいと言ってるので連れてきちゃった。」
カイン「ちゃんと挨拶してなかったのじゃ、我はカイン。深淵の樹海の王じゃ!」
カインは胸をはって言う。
「ほほー。王だからどうした?」
ギロって
カイン「王じゃ・・・。」
カインは
「王だかヘチマだか知らないけど、
ここは俺の城だ。
挨拶が終わったら帰れ。」
更に
カイン「と、特別・・ここに・・・住んで・・・やろう・・・かと・・・」
モゴモゴ言いながら、更に
「いらん!帰れ!」
シッシって感じで、右手の甲を向け横にふる。
ルシー「ヒロト様、失礼な奴ですね。樹海の王を名乗ると言うことは、
ヒロト様の領地支配を認めないと言うこと?
またはヒロト様の上にいると暗に言ってるんでしょ。
消しましょうか?」
ルシーが魔力を高めた。
リザ「焼いたら旨そうなくせに。
生意気。」
エンシェントドラゴンのリザが
カイン「ひぃ。」
カインは震えて怯えている。
ライゾウ「そうだね。殺っちゃおう。『配下にしてください。』っていう話だと思って連れて来ちゃったけど、
配下になれって事でしょ。
ヒロトごめんよ。」
ライゾウも雷を身体に
ハク「そうそう。
何でいきなりヒロトがあんたの配下にならなきゃいけないの?
オーク軍に捕まってたくせに。」
婚約者達は冷たい視線になった。
ヒナ「樹海の問題も解決出来ずに捕まって、解決したヒロトに配下になれって、可笑しいんじゃない。」
ハピ「そうそう。可笑しいよー。」
リザ「焼いて食べましょう。」
カイン「今回は助かったのじゃ、
「そう、分かった。じゃあ帰れ。」
更にシッシッと手をふる。
カイン「我は樹海で最上位の聖獣じゃぞ。」
キリッと俺を見詰める。
「レイ、どうなの?」
レイを見て尋ねる。
レイ「聖獣、中の上。」
ハク「まあ、聖獣としては中の上って事みたい。」
カイン「ぐぬー。お主に何が分かるのじゃー。」
「え!レイは世界樹で精霊王だよ。分かるでしょ。」
カイン「世界樹?精霊王!?」
レイは精霊王形態に変化した。
神々しい姿が現れる。
カインは目を見開き驚愕の表情。
そして口を開けたまま無言。
何も言えない。
カイン「・・・」
レイ「聖獣の格はライゾウや四聖獣の方が上。」
カイン「え!四聖獣・・・」
「ふ~ん。聞いてみよう。
四聖獣召喚!」
カイン「!?」
四聖獣が召喚された。
朱雀「ヒロト様、どうされました?」
「いや、こいつが樹海で最上位の聖獣だから、俺に配下になれって暗に言い出してさ。四聖獣とどっちが格上か確認だよ。」
青龍「失礼な奴ですね。我々の方が上に決まってます。」
青龍が怒りの表情。
白虎「
白虎がカインを睨む。
玄武「
玄武の尻尾の蛇がカインに絡み付く。
リザ「焼いて食べましょう。」
カイン「ひぃ。不死王、精霊王、四聖獣、ヌエ、古龍・・・。
怖いのじゃ。謝るのじゃー。
眷属になるのじゃ。許してたもう。
樹海の王の称号も譲るのじゃー!」
「眷属になるのは良いけど、ここはプライベートルームだから帰ってね。家族意外はあまり入れたくないんだ。」
カイン「帰りたいのじゃが、・・・家が無いのじゃ。」
「はぁ~。ライゾウ、精霊の泉に案内してくれ。」
カインを眷属化すると、ライゾウはカインをくわえて、精霊の泉に連れていった。
「朱雀、青龍、白虎、玄武有難う。」
御礼を言うと、四聖獣を送還した。
と言うわけでいつの間にか『樹海の王』の称号がついていた。
ルシーとレイ、四聖獣、ライゾウ、リザが恐くて謝ったことが釈然としないが、俺が怖いわけじゃ無いんだ。まあいいか。
「ところで、ルシーさんは何でここに?」
ルシーを見る。
「あは。婚約者の末席に加えていただきたくお願い申し上げます。」
ルシーは正座をし、三つ指をついて頭を下げてお願いしてきた。
「ふむ。」
婚約者の皆さんを見る。
ハク「まあ、末席と言ってるから、良しとしましょう。」
他の婚約者も頷くので、許可しました。
さあ、みんなで寝ましょうか。本日はここまで。
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