第15話 キラービー、大百足、キラースパイダー

しばらく歩くとキラービーを見つけた。


体長50cmの大きい蜂、黒に黄色の模様。

スズメバチに近いのか?

黄色っぽいオレンジ色の顔。

2本の黄色と黒の触角。

大きい黒い目。胸部は黒。

腹部は黄色と黒の縞模様。

黒と黄色の足は6本。

茶褐色のはねは4枚。


アイが鑑定情報を念話で送って来た。

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名前:なし

種族:キラービー

性別:♂

レベル:5

HP:50/50

MP:10/10

スキル:

 ニードルバレット

 ポイズンニードル

 蜂眷属化

その他:

 キラービークイーンの眷属

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キラービークイーンの眷属なのか。


キラービーがアイの存在に気づき、ニードルバレットを放った。

アイはなんとか躱す。


ハク(キラービーは一匹一匹は大したこと無いけど、集団になると手強いのよ。針が雨のように降ってくるわ。)

コボミ(そうですね。私は一匹でも厄介でしたけど。)

(ふむ。なるほど、拠点防衛の為にキラービークイーンを眷属にして、集団で防衛させたいね。)

ハク(いいかもね。キラービーの蜂蜜って美味しいし。)

(蜂蜜?)

ハク(良くわからないけど、巣には蜂蜜があるんだって。食べた事があるよ。)

(蜜蜂には見えないけどね。どちらかと言うとスズメバチだ。)


(ライゾウ、雷撃!)

ライゾウ(はいよ。)

雷獣のライゾウの雷撃でキラービーは気絶する。


(アイ、キラービーに魅了してみて。)

アイ(はい。)


(どう?魅了できた?)

アイ(成功。)


キラービーを魅了することが出来たので、巣まで案内させる。


キラービーの巣を遠目に見てる。

洞窟から出入りしているが、洞窟の中には六角形の穴が無数に空いてる板状の巣が複数見える。

キラービーってやっぱり蜜蜂?


良く見ると、蜜蜂がキラービーの回りに沢山いる。

蜜蜂を使役して蜂蜜を作っているのか。


ドッガーン!!


突然、キラービー達の巣が入ってる洞窟が崩れた。

岩が吹き上がる。

中から大百足が現れた。


大百足は。

頭は茶褐色。鋭い3つの顎。

オレンジ色の気味悪い触角が2本。

単眼四対の目。

胴部は縦長い。顎肢をもつ1節。

脚をもつ23の体節。

終端は生殖関係の2節と尾節。

オレンジ色の46の脚。


キラービー達はニードルバレットを連射するが、大百足の身体には通じない。

なんかやばそうなのが出てきたね。

アイがスイーっと飛んで行く。

戻って来た。ん?

アイ(鑑定、レジスト、された。)

大百足は鑑定出来なかったんだ!


「テイム!」

<他者の眷属はテイム出来ません>


なにぃ!

大百足は眷属に出来ないぞ。


大百足の出てきた穴から大量の蜘蛛が涌き出てきた。


蜘蛛の腹部は幅の狭い楕円形。

8本の歩脚は黒と黄色で細長い。

腹部には幅広い黄色と緑青色の横縞模様。

腹部下面に鮮紅色の紋。

体長50cm。

大きいジョロウグモのイメージ。


アイがスイーっと飛んでく。

アイから鑑定情報が念話で送られてきた。

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名前:なし

種族:キラースパイダー

性別:♂

レベル:20

HP:200/200

MP:10/10

スキル:

 蜘蛛糸(LV5)

 毒(LV5)

 消化液(LV5)

その他:

 アラクネクイーンの眷属

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アラクネクイーンの眷属か。

大百足もアラクネクイーンの眷属なんだろうな。


そこに大きいキラービーが出てきた。

あれが女王蜂キラービークイーンか?

体長100cm。


女王蜂キラービークイーンはニードルバレットの太い奴を放つ。

大百足には通じない。

大百足と蜘蛛達はキラービーを食べ始めた。


大百足と蜘蛛達はキラービーの捕食者か?

大百足は女王蜂キラービークイーンを襲う。

女王蜂キラービークイーンは辛うじて躱す。


(皆、キラービー達を助けるぞ!)

皆、大百足と蜘蛛達に向かう。


「先ずは・・・テイム!」

<キラービークイーンをテイムしました。>


女王蜂キラービークイーンは一瞬驚いたが、動きが格段に速くなり、大百足を翻弄し始めた。

そしてキラービー達の動きも一段と速くなり、蜘蛛達と互角に戦い始めた。

レイのエリアヒールがキラービー達を回復する。

ドレイクのリザが蜘蛛達を襲う。

ライゾウの雷撃が蜘蛛達を撃つ。


大蟷螂キラーマンテイスのカマ1の鎌が大百足の目を切った。

大百足は叫び声をあげてのたうち回る。

その後、大蟷螂キラーマンテイスは蜘蛛達を切り刻む。


(キラービークイーン、キラービー達を一旦下げて!スラオ特大魔法をおみまいしてやれ!)

女王蜂キラービークイーン、スラオ(はい。)

キラービー達は後ろに下がる。


マジックスライムのスラオが魔法を放つ。

スラオ(爆炎エクスプローション!)


百足の顔で爆炎の魔法が炸裂。

百足は地下に逃げ戻って行く。

周りの蜘蛛達も焼き払われた。

生き残った蜘蛛達も百足の後を追う。


ライゾウ(俺も負けんぞ。ライトニングサンダーボルト!)

ライゾウの身体が雷で光る。

ライゾウが雷となって大百足を追いかけた。

大百足が逃げた穴から物凄い音がした。


レベルアップのメッセージが流れた。


ハクはおれの右手から飛び出して、大百足の逃げた穴に入っていく。

ハク(大百足の死骸は良い素材になるので、異次元に収納するね。)

(お!有難う。)


スラオは倒したキラースパイダーから魔石をせっせと回収している。

おお!ウチの子達は何も言わなくても、やることをやれるようになってきたな。俺は嬉しいよ。


俺は女王蜂キラービークイーンを向いて。

(俺はヒロトだ、宜しく。君の名前はビーにする。)

ビー(承知しました。危ないところを助けていただき有難う御座いました。眷属にしていただきステータスが上昇しなければ百足と蜘蛛達に喰われるところでした。)


(助かって良かった。この巣はもう使えそうもないね。)

ビー(はい。)

(全員、俺と一緒に来てくれ。新しい拠点に引っ越ししよう。)

ビー(承知しました。)


キラービー達と蜜蜂達は生き残った幼虫や蜂蜜を持って集合した。

ハクとライゾウが戻って来た。

ハク(拠点に帰るでしょ。)

(うん、お腹も空いたしね。)


ハク(レベルアップして転移を覚えたわ、一度行った場所に転移出来るみたい。)

(おお!拠点に転移出来る?)

ハク(出来そう。)


(この人数も一緒に行ける?)

ハク(異次元収納に皆を入れて、転移後出せば行けそう。)

(なるほど。)


俺達はハクの異次元収納&転移で拠点に戻った。

キラービー達も一緒だ。


拠点の奥のスペースに俺とハクが転移。

その後、全員異次元から出てくる。

キラービーの群れも一緒だ。

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