洞窟の出口を教える

南極熊

単発 こうして守られている


男は18歳になり、国家軍への徴兵が始まった。


この国では18歳の男に2年の徴兵義務がある。


1年目で鍛え、訓練を受け、2年目で有事の際に戦えるように厳しい訓練が待っている。


男は軍の施設で配属先を決める面談を受けた。



 "君の希望はあるかい?"


 "僕は宙へ行きたいです"


 "ほう、君は宙を知っているのか"



こうして男は"宙軍"への配属が決まった。


男は民間人には知らされていない船に乗り、月に降り立った。


その後、火星、木星と勤務地を移動し、20年後に地球に戻ることになった。


男は"生まれ故郷の星"に戻ると、地球を出発した18歳の時代に当時の肉体で降り立ち、記憶のほとんどが無くなっていた。


こうして世界(宇宙)は守られていた。

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洞窟の出口を教える 南極熊 @kawaii123

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