第123回:あり得そう(補講)
あっさり終了系+個人差あります。
・あり得そう
皆さんは現代物を作る際、どのような設定を組みますか? 舞台がそのまま東京だとして、そこにはどのような建物がありますか? スカイツリーは権利関係が複雑なので「スカイツリーもどき」にするか、歴史を改造して「スカイツリーを建てなくても東京タワーで何とかなった」世界線にするか……という選択になると思います。スカイツリーだけでも、こう言う選択肢が考えられますよね。
架空の建造物を考え、それを配置する際に「どういう事が起こるのか?」をイメージしながら設定すると、細かい設定も一緒に出来上がると思います。それをそのまま小説上の解説にするのではなく、話のタネ程度にして広げられるようにしましょう。ネタを速攻で使い捨てにしてしまうと、ストックがあっという間になくなってしまうので危険です。
登場するガジェット一つをとっても、リアルであり得るのか……というのを考えながら書くと、小説のネタになります。ファンタジーだと「リアルではあり得ないのでは?」とか「細かく考える必要があるのか」というツッコミが飛びそうですが、時代考証とかそういった細かい部分を考えるのが面倒でファンタジーにする方は、ここの部分で要注意するべきなのです。
架空の世界でも、舞台設定は必ず何かしらのネタを集めてきますよね? ゼロから作るにしても参考資料をたたき台にして各人もいるでしょう。そう言った箇所を踏まえると、現代物でもファンタジーでも「あり得そう」と思えるようなガジェットを出すのは可能と言えるのです。
特に「地球なめんなファンタジー」のような現代兵器がファンタジーで無双するようなパターンは、色々と矛盾やツッコミが入らない、もしくは入ったとしても上手くかわせるような設定を作るべきです。そうした箇所がない場合、普通に魔法のアイテムと変わりありませんし、下手をすればチートアイテムになりかねないので……どうなるのかは分かりますよね。
読者の「あり得そう」を先回りして潰すようなネタを書いていくのが重要なのかもしれませんが、さすがに小説家は超能力者でもなければ、千里眼のような能力を持っている訳ではありません。ある程度の「あり得そう」を何とかする事は可能ですが……どうしようもない物もあります。それを踏まえ、読者の「あり得そう」を驚きに変えるような展開を作ってください。
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