幸せのキー

勝利だギューちゃん

第1話

幸せはすぐ隣の部屋いる。

つまり、いつでもすぐそばにいるのだ。


しかし、普段は壁で仕切られている。

そこには、ドアがひとつあるが、鍵で閉ざされている。

その鍵を開けるには、キーがいる。

そのキーを探す為に、努力をしているのだ。


「お隣さん、聞えますか?」

隣の部屋の、幸せさんから、声がする。

見た目よりは、壁が薄い。


しかし、人の力では壊すことは出来ない。


「はい、聞えます。どうかしました?」

「キーは、見つかりました?」

「見つかってたら、開けてますよ」

「それも、そうですね」

声からすると、女の人か・・・


「私に、性別はなですよ」

幸せさんがいう。


「あなた次第で、男にも女にも、若くもなりますし、老いてもしまいます。」

「つまり?」

「あなたが、本当の幸せのキーを、見つけた時に、

その時に、あなたが望んだ姿が、具現化して現れます」

「それが、あなたなんですね」

「はい」


幸せさんの言う事はもっともだ。

幸せというのは、人のより違う。


「この部屋のドアのキーは、あなたの部屋にはありません」

「どこにあるんですか?」

「でも、すぐ近くにあります」

「それは、どこですか?」

「あなたが見つけないと意味はありません。

でも、この部屋のドアを開けてくれる日を待っています」


しかし、問題がある。


「でも、それは不法侵入になるのでは?」

「いいえ。私は閉じ込めらているのと同じ。開けてくれるのを待っています」


果報は寝て待てという言葉がある。

確かに、果報はくるかもしれないが、所詮はおこぼれにすぎない。


おこぼれで満足していていいのか?


「さあ、あなたの部屋のドアを開けて下さい。

そして、旅に出て下さい。

閉じこもっていては、現状はかわりません。」


その通りだ。

現状で満足していては、進歩がない。


さあ、幸せさんの住むドアを開けるための、キーを探そう。

そして、助け出そう。

僕の手で・・・


おこぼれではなく、自分なりのごちそうを、手に入れるために・・・

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幸せのキー 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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