第637話
竜人たちの襲撃をバラクビル国は一蹴した。バラクビル国もそうだが、複数の種族が共存した国には国民のトラブルを解決するための知識と足りない武力を
竜槍を持っているのは竜人だけではない。そして
「どういうことだ!」
「何が起きているんだ!」
届く距離ではない。届いたとしても表皮にかすり傷すら負わせられないほどの矢が、
絶対防御に見えるウロコが、人たちが身につけるヨロイ代わりになっている程度の……皮膚がちょっと硬化した程度であり、魔法【身体強化】の半分にも満たない硬さしかないことを同じ竜人族から
事前に見掛け倒しだと理解していれば脅威にもならない。
通常では石や鉄で作られる矢尻に有毒な
「
国王のこの発言は裏を返せば、「食用ではないため毒の使用を認める」ということになる。龍化したまま死ねばウロコなどは素材になる。これは騰蛇に魔物へ落とされた元冒険者たちにもいえることだ。
こうして戦争にもならない戦争、侵攻は失敗に終わった。
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