第453話
四月。
知っての通り彼女はたくさんの不老だけど脆弱な同胞と共にある。それ故普段からある程度力は抑えなくてはならない。
だから、警報は鳴ることなく。紅緒、君が出張ることもなく。二人は学園生活を始めるんだ。
二人の生活は初日を初夜とするもとても穏やかでね。戦績も今同様無敗を貫くよ。なんなら三年通して。
マナは
が、
それに、彼らは互いに溺れていたから。
本来の
学園を卒業したら普通に魔法師と契約者と
それから百と余年が過ぎ、
何度桃を食らおうと。何度体を重ねようと。何度同調しようと。人をやめることができなかったんだ。
そんなの御免被る。
だから、運命をいじらせてもらった。
だから私はまず
退屈している
私も
さらに自らを焼き潰すコロナへの侵食も行い、使えるようにもしてくれた。これも予想通り。
一番思い通りになったのはロゥテシアの存在だけどね。アレも神薙羅同様力の足りない素材だったけれど。その気性がとても都合が良かった。
自分の伴侶を求めることより、生活を支える縁の下の力持ちになることに心地よさを感じるところがね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます