第2話 身に覚えのない請求

この日も2時間ほどの残業を終えて、

スーパーで値引きされた弁当と発泡酒など、

合わせて623円の買い物をしてアパートに帰宅した。


郵便受けにはピザ屋や選挙のチラシがいつも通り入れられていた。


その中に1つ、身に覚えのない封筒が入っていた。


その封筒の正体は、138,990円の請求書であった。


・・・


・・・


・・・


忘れていた。


先月、衝動的に買ってしまった新作のタブレット端末をカード払いで買った事を。


貯金と引き落とし用の口座を分けていた為、引き落とし用口座の残高を超えてしまっていた様だ。



ここまでならよくある話である。


彼はカード会社に連絡し、翌日に138,990円を振込払いする事になった。


のだが、、、


翌日、この国が大きな危機を迎える事になる事も知らないで男は発泡酒を飲み、

テレビをつけたまま寝てしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る