僕と死神とマリオン姉さん

あいる

第1話 デスノートのリュークが良かったのに



僕の名前は「安田佑都」14歳

一番死にたくなるお年頃


学校でのイジメもあるし、昨日母親と激しく喧嘩してムシャクシャして自殺してみた。


見たことのない場所で意識が戻った

いわゆるインスタ映えしそうな女子部屋




周りを見回すが天国でも地獄でもなさそう


そこへ

綺麗な女の人があらわれた

二十歳位かな?

髪の毛の色はペパーミントグリーン

瞳は黒目が大きくて美しい、体つきはとてもしなやかで…エロい(嬉)


まるでバービー人形みたいだった


「安田君ね」

「あっ、はいそうですけど」

「ここ何処ですか?」


「この場所はね、審判の間っていってね、死神たちが担当した人が死ねるか判断するところなの」


「…わけわからないっす」


「だよね」


「わたしの名前は、マリオン…まぁ閻魔様ってとこかな」


この綺麗なお姉さんが閻魔様?


このマリオン姉さんがいうことには…


人間は生まれるときに

担当された死神も一緒に生まれてくる

1人にひとり?一匹?一死神?

マジわからん


マリオン姉さんは話を続ける

死神の赤ちゃんって怖そうだと思うでしょう


ところが生まれたての死神の赤ちゃんの可愛いさったらないのよ

まるで天使よ(どっちだ?)


見た目は人間と変わらないんだけど、うなじにデスって文字とシリアルナンバーが小さく書かれてるの


ごしごし洗っても無駄よ

1度消えても1分後には浮かび上がるから


人間と違うのは成長するスピード

例えるなら犬や猫と同じくらい

人間の10倍くらい

そして100歳でストップする


見た目はみんな20歳くらいで落ち着く、ただし寿命は担当してる人間に寄って様々

その人間が死亡したら一緒に消滅するの


ん?死神って寿命あるのか?


マリオン姉さんの話は続く


死神の仕事は、いつ死ぬのか見極めること


その人の性格やいろんなタイミングを見てからしか死なせることができないの


あなたが自殺を試みたとき死ねなかったのは自分担当の死神が、完了のハンコを押すのを忘れたからよ


死神にもいろんな性格があるし

せっかちな死神、おっちょこちょいな死神もいるから

タイミングが悪かったと諦めるしかないのよ


そしてね

失敗したら10年はハンコ押せない決まりになってるから

とにかく10年は死ねません



残念だけど、死ぬ気で生きていかないと駄目なのよ


「意味不明っすね」


「運が悪かったと思って諦めてくれる?」


話をまとめると…

自殺を試みた僕は担当する死神がハンコ押すの忘れたおかげで死ねなかったってこと?


「んで僕の担当のおっちょこちょい死神ってどこにいるんすか?」


いつからいたのかマリオン姉さんの後ろからひょっこり顔をだす

オタク系メガネ男子


「ごめん佑都君」


わけわからないが

僕の担当の死神とご対面


「まじかよ!」


「デスノートのリュークみたいなのが良かったのに…」





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る