わたしが歩く

@T88RonRon

第1話過去から

「時間、大丈夫だった?」

義姉の容子の後ろ姿を見つけて問いかけた。

「あっ、たかおさん!」

振り向きなが、いつもの明るい笑顔がかえってきた。


容子と出逢ってから四十年以上四十七年かな。

しかし美人とは、かくも輝き続けるものなのか、七〇過ぎても今なお容子に会うたびに感じては私が男へと奮い立つ。


そもそもの出逢いが、容子のマリッジブルーでの気晴らし放浪、この頃はマリッジブルーなどの言葉もなく、そんな現象さへも知られてはいなかっただろう。

白浜海岸を夕刻近く一人歩いてる女性

学生気分ガンガンで遊びほうけて、ナンパ探索の私の目に止まらぬ訳なく、車を横付けよろしく女性に声かけた。

ナンパ声掛で目線向ける女性

驚きに声出ぬほどの美人

「乗らない?」

この一言が精一杯な私の動揺でしたが

「ドライブ?、、、」

美人は乗り込みながら

「飛ばしてね!」

ナンパを気にかけず乗り込んで来る美人に、驚きの連続で身震いしながらアクセルを踏み込んだ。

こんな美人がナンパに答えて乗り込んで来る?

あり得ない驚きに感じるのは、もしや訳ありの?自殺とか?

巡る頭に整理つかず

下手な質問も遠慮しながら

私の定番の夕陽が絶景な岸壁に着けた。

「もうすぐだから、チョイまちね!(笑)」

永ちゃんのBGM

地平線を見つめてる時間

そっと手を伸ばして彼女の手を

無意識の反応のように避ける事なく握りあえた。

絶景の夕焼けが照らす中

彼女を引き寄せて口づけ

抵抗なく受け入れる彼女

マジヤバイ感じで自殺願望者?

興奮もそこそこにレストランに走り込み

自分を落ち着かせて、彼女への対応を巡らせてた私です。

レストランで質問出来ぬ中で

いつものお得意のひとりハシャギで過ごし

「そろそろ送って行くよ?」

「まだ、ドライブかな?」

「ドライブ?」

「OK!OK!」

夜景を巡りしっかりと抱き合うキスを

もうラブホしかないだろう!

成り行き以上のあり得ない偶然でラブホ・イン!

キスの嵐に抱きしめ

美人なばかりかバツグンのスタイル

乱れ姿も美しさを醸し

この人が自殺なんて?

私が離さなければ

必死に抱き尽くすおもいで絡み続けた。

中だし三発の勢いは

油断の極みで寝入ってしまい

目覚めた朝に彼女は居らず

「来月、結婚するの

楽しい時間を

ありがとう!」

の置き手紙。

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