第7話 宝物

好きなことだけ追いかけ続けると、

その道に一生終わりが無いことに気づく。


自分が好きになれるもの。

それは果てなく、無限に生まれ、続いている。


人の一生は有限で、人の一日は短くて、疲れて休む時もある。


どれだけ進んだっていい、

どれだけ進めなくてもいい。


ただ確かにそこにあった、自分だけの宝物。

ただそれだけを大切に。

大事に大事に拾い集めて、胸に抱えて眠るんだ。


──できるなら

その宝物を組み合わせて、私だけの宝物を作ろう。

1つ1つ、自分のペースで、不格好でも諦めない。

間違った分だけ、完璧がわかるんだ。


私の作った宝物。

振り返る道をそれで飾れば、きっと壮大な景色が作れる。

まだ見ぬ最高の景色。

私だけが見える、私だけの景色。

いつか、誰かが目指す絶景となって、この世界を彩りたい。

迷った人が歩めるように、キラキラに輝かせて。

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