第157話・呪われた旅立ち 後編

 狙われてると知ったアプロの動きは機敏でした。むしろその急加速に急減速、それから急旋回にわたしの目が回るほどに。


 「あ、アプロ…っ?!もうちょっとその、わたし振り落とされそ…」

 「いいから黙ってて!舌噛むからっ!」


 方向感覚も失われたような動きの中、焦点の定まらない目で捉えた視界を、何度も光の筋が横切ります。

 そのどれもがシャキュヤの放ったものだとしたら、アプロは必死にそれをかいくぐり……かいくぐって、どうしようというのでしょうか…?


 「ん、っく…!くそっ、グランデアかブラッガが止めに入ってくれたら…」

 「アプロそれダメっ!シャキュヤの攻撃が二人に向かったら絶対……」

 「…だなっ!私たちで止めないといけねーってこ…わぁっ?!」

 「きゃぁっ!」


 一際大きな挙動でわたしの目も眩みました。ですがそれはアプロが大きく避けたためではなく、彼女の鎧の一部に当たった光のために爆発的に押しやられたことで、地上に向けて大きく跳ね飛ばされたことによります。

 そしてそれがために、目眩が治まった時には地上の様子がよく見える高度にまで下がっていました。


 「アプロ!落下します!!」

 「…ぅ、わぁってる……」

 「しっかりしてアプロっ!」


 わたしはアプロに庇ってもらった形でしたので、目が回る以外には何の苦痛もありませんでしたが、シャキュヤの攻撃が擦ったアプロはそういうわけにもきません。

 飛行の速度は落ち、地上に墜落することで精一杯な勢いにまで落ちたわたしたちを狙うシャキュヤと目が合いました。


 「おねえさま往かせませんッ!あたしを置いてどこかへ行くなんてこと……絶対に許しません!」


 慟哭にも似た執念の叫びが耳に入り、わたしは戦慄しました。

 あの子はどうして、こんなにもわたしに執着するのか。その力の源泉はどこにあるのか。あの子を止めるためにはどうすればいいのか。


 聖精石があの子の手にある剣には無いことは分かっています。でもあれほどの力がどこから沸いているのか。それが分かればシャキュヤを止めることが出来る……わたしはそう信じて自分の根源たる石に働きかけます。石を、彼女の手の届くどこかにあるはずの、姿形を変えられた石の存在を。


 「アコッ!!」

 「御領主!」


 駆けるグランデアとブラッガさんの声が聞こえました。あの二人ももうすぐわたしたちに追いつく。シャキュヤを止めようとする。

 …でも、それに気がついたシャキュヤは、まだアプロが回復しきっていないと見るや短剣をかざして追いすがってきた二人に狙いを定めようと構えます。


 「そっちじゃねえ!シャキュヤおめーが狙うべきはこっちだろうがあっっ!!」


 アプロもその動きに気がつき、必死に注意を引こうと叫びました。

 確かに地上を一直線に走る二人よりも、まだしも空を飛んでいるこちらの方がシャキュヤの攻撃を躱せる可能性は高いです。

 そしてアプロの狙い通り、シャキュヤは…いえ、狙い以上の効果はありました。

 迫る二人に狙いを遷すのか。本当の標的であるわたしを、わたしたちに拘るのか。

 その一瞬の躊躇にわたしは引き出した力を向けて、彼女の深淵を探ります。


 「……っ?!」

 「こっちだシャキュヤ!!」


 何かに触れたわたしが引き戻される勢いでアプロが軌道を変えます。

 気がつくと、わたしを抱えた腕の付け根…肩のところの鎧が粉砕され、その下にあるアプロの腕からは間違い無く血が噴き出しています。


 「アプロ肩が!」

 「わぁってる……気を取られると失神しそうなくらい痛いから言わないで……」


 額に脂汗を滲ませ唇を噛むアプロは、わたしの想像以上の苦痛に苛まれているように見え、わたしは今掴んだシャキュヤの存在のカタチを告げることを諦めました。


 「おねえさまはぁっ!死んだあたしに光を見せてくれたからぁっ!!おねえさまを失ってあの闇に戻るのは絶対に……イヤなんですッ!!」


 ……二度、三度。それから五度、六度と撃ち放たれる光。

 涙を流しているはずの彼女の二つの瞳は、いつかベルに見たものと同じ、真っ赤に染まった色をたたえ。

 長い距離を駆けて流石に息の切れそうになっていたグランデアとブラッガさんの手が届きそうになった頃。


 「…アプロ」

 「くそっ!いつまでこうしてりゃ………アコ?」


 わたしはアプロと誓いました。

 わたしの力を振るう時は、アプロがそう指示して、って。

 そうすることでわたしの辿った結果を、アプロと一緒に背負うことが出来る、って。


 でも、わたしはその誓いにひとつの逃げ道を作っておいたんです。

 アプロの危機には、わたしひとりで選んで、力を使う、って。


 だからアプロ。

 わたしは今から勝手なことをします。


 「アコぉっ!!」


 あとで助けに来てくださいね?


 「アコ!!」

 「アコ殿!!」


 血を流し続けるアプロの腕を振り解く時には流石に胸が痛みました。

 でも、今はそうしなければいけないって、弱気を振りきってわたしは中空に身を投じます。

 同時に、腰にあったポーチごとわたしの相棒たる聖精石の針を握り、そのままシャキュヤに向かって落下していくのです。


 「…その剣に宿る石の姿を……我が前にっ!!」



   ・・・・・



 「なんです?これ」


 これで何度目になるのか記憶もアレなんですが、未世の間です。

 本来なら闇以外に何もないハズの(いえ、ガルベルグがお茶の道具とか出してたのは別として)この場でわたしが今見ているものは…。


 「…シャキュヤ?」


 を思わせる少女の、石像…ですかね?

 なんかこう、石窟に掘られてる仏像とかそんな感じの彫像がありました。

 異なるのは壁に埋め込まれてるようなものではなく、単体の像として切り出されたあとみたいになっていることと、材質が石なんかじゃなく…いえ、石には違いないんでしょうけど、透明な…ガラスとか石英みたいなそんな感じのもので出来ていることです。

 そして、ガラス?と思ったわたしの脳裏に思い浮かんだのは、ついこのあいだ見た、聖精石のなれの果て、というレンズ状の物体です。


 「まさか……」


 と、多少は警戒しながら手を触れてみます。手触りで分かるほどの何かがあるわけではありませんでしたが、それでも触った瞬間にわたしの中に流れてきた、声。

 声の主そのものが知己というわけではなく、加えて声の大きさも辛うじて何かの感情らしきものを発している、と思えるくらい。

 でも。


 【アコはしっているよね?】


 「……なぜ?」


 【なぜ、って?そういうものだから】


 いや、意味わかんねーんですけど。

 だって、このシャキュヤにも見える像をかたどっている素材って、聖精石そのものじゃないですか。

 聖精石としての力を失った「石」は、世界を回す力を生む石とは違って、未世の間で回帰を待つことなくただ人の世で石塊として永劫に時を過ごす。希に加工されて特別な性質を持つ素材として利用されることもあるみたいですけど…。

 けれどそんな末路を辿った聖精石の在りかっていうと、確か集められて…それからどうなるんでしたっけ?まさか集められてこんな風に未世の間に回帰してる?いやいやそんなバカな。だとしたら「石」を使い潰した世界の末を心配することなんかないでしょうに。

 いえそれよりも、こうして未世の間に戻ってきた聖精石ってどうなるんです?この像のようになってるとかって、意味分かりませんよ………。


 「…あの、なんであなたがここにいるんです」


 【ぼくはアコとついになるそんざいだから】


 いえまあ、そりゃそうでしょうけど。

 第三魔獣の常と異なり、何故か未世の間に居続ける、わたしの根源たる「石」。

 この子の存在がわたしをただの魔獣と異ならしめるものなのですから、別に驚くこっちゃねーんですが。


 「まあそれはいーです。それよりこの像のこと、何か知っているんですか?」


 【ぼくよりアコのほうがくわしい】


 「そんなわけないでしょうが。確かにシャキュヤに似た像ですけど本人と関係あるかないかなんて…」


 【ほんにんだよ】


 あー、なるほど。本人だってんなら当然ですねここ最近わたしにべったりでしたから、って馬鹿も休み休み言いいなさいっての。じゃあ今もわたしにトドメさそーとしてるあの子は何者だってんですよ。


 【せいかくには、なきがら】


 「……は?えっと、この像が…というか、亡骸ってことは…あの、シャキュヤって実は死んでたり……、ああ」


 『おねえさまはぁっ!死んだあたしに光を見せてくれたからぁっ!!おねえさまを失ってあの闇に戻るのは絶対に……イヤなんですッ!!』


 ……思い出したのは、わたしを行かせまいとする必死の形相の、あの子。

 確かに、自分は死んだと言っていました。でもそれは何かの例えだとかそれくらい辛い目にあったことを意味するのだと思ってましたけど…文字通りの意味だったのだとしたら、じゃあ?


 【おもいだした?】


 「思い出した、っていうのはそういうのとは違いますよ。けど、どこで会ったのか、っていうのは見当つきました。やっぱりわたしじゃなくて、あなたじゃないですか」


 マイネルが言っていたのは、シャキュヤは両親が東方三派の抗争に巻き込まれて亡くなっていた、ということ。

 けどそれだけじゃなかった。シャキュヤ自身もその時に、一緒に死んでいたんですよ。

 そして、何の縁があってかここにこうして、いる。生きてはいない。この場に来る前に在ったような、肉持つ人間としては、無い。


 「…そしてここであなたと邂逅してたんですね。わたしにやけに執着する理由がわかりましたよ…。魂が求めるなら肉体も同じくする理由はある…っていうか、結局今いるシャキュヤって何者になるんです?」


 【こんげんをみよのまにもち、げんせにうまれさせられたまじゅう、というのであればアコとおなじ】


 誰がそんな真似をした、というのであれば。

 わたしと同じ存在というのであれば。


 「……ガルベルグが」


 【そう。そしてアコをおそわせたのも、まおうのしわざ】


 「そうですか……けどわたしの前に現れたのは…まあ、あの捻くれ者の考えることなんか知ったこっちゃねーですけど、少なくともわたしへの嫌がらせが多分にあるのは間違いないとこでしょうね」


 【………】


 あれ?

 彼…なのか彼女なのかいまだに分かんないので彼にしときますが、とにかくわたしの吐き捨てるような呟きには何かを考えている風。存在感だけの存在が考え事、ってのもえらいシュールな表現ですけど、もうこの際なんでもありな場所なので、細かいこたーどうでもいいんですが。ですが。


 【まおうはもくてきのためにりようしただけ】


 利用しただけ?なにを?っていうか、目的って…いえまあ、ガルベルグの目的なんて分かりきってま…。


 【アコはまだまおうのもくてきをりかいはしてない。でもそれはいい。りようしたのはこのこのこと】


 それはいい、ってえらい投げやりですね…って、それよりわたしにとって聞き逃せないのは、シャキュヤを利用したってどういうこと…も、こういうこともないじゃないですか。

 多分、シャキュヤが死んだことにガルベルグが直接関わっていたわけじゃないでしょうけど、この子の死を利用して魔獣として使役した、ってことですよね。


 【アコ、おちついてきいて】


 「落ち着いてますよ。あなたわたしの材料じゃないですか。それくらい分かってますよね」


 わたしに材料呼ばわりされた方は、なんだか怯えた風でなくもなく。わたしそんなに怖い顔してますかね、むにむに…と顔を撫で回しておきます。


 【よくきいて。これはだいじなこと】


 聞きますよ。むしろそろそろ現世のわたしの本体が心配になってきました。いくら時間の流れが違うからって戻ったらシャキュヤに吹き飛ばされて跡形もなかった、なんてのはごめんですからね。はよしゃべってください。


 【…しゃきゅや、は、せいせいせきとのえんがふかかった。このこのおやは、せいせいせきをしゅうしゅうするつとめをはたしていた。それも、まおうのくだすよげんにしたがって】


 …え?


 【だからこうして、みよのまでいしのはてに、とらわれている。それをりようしてまおうは、じぶんのてさきとしてこのこをつかった】


 ちょっ、ちょっと待って!なんかすんげー重要なことを言われてる気が…。


 【アコ、このこをかいほうして。それがきっと、いしたちのこえをすくうことになるから】


 あ、ちょっ、ちょお待ち。待ちなさいってばっ、最後の最後でそう重大な情報つめこまれてもわたし向こうに戻った時に覚えてるかどうか………。



   ・・・・・



 腕を伸ばせば届きそうな距離に驚愕の表情のシャキュヤ。

 わたしは右手に握った、針の入ったポーチを強く意識して糸を繰り出します。

 傍から見れば多分おかしな光景だったろうとは思いますが、地面に激突するまで瞬き一つする間も無いタイミングで、全てを終えなければいけないのですから。


 どれだけの落下速度なのか。でもそれを軽く凌駕するスピードで繰りだした糸がシャキュヤの構えた剣に絡みます。そこにあった魔獣の穴。

 衝突まできっと秒以下。そのカミソリよりも薄い時間の隙間にわたしは全てをねじ込み、ために大きく口を開けたシャキュヤの顔が苦痛に歪むところを見ることもなく、全てを終えました。

 何度か行った、第三魔獣の討滅。それらとは明らかに違って断末魔の叫びもなく、従えていた第二魔獣の後始末も無く、終わりました。

 後に残ったものは何も無く、わたしを「おねえさま」と呼んでいた少女の姿は、最初から何も無かったように掻き消えて、いました。

 だから、あとは。


 「アコ!!……あがぁっ?!」


 ケガで自由にならない腕でわたしを横からかっ攫ったアプロ。

 地面にぶつかる寸前ですくい上げられ、でもそれが精一杯。

 わたしは、わたしをかかえたアプロごと地面に転がり、落下の勢いを相殺するように何度も何度もころがって、ようやく動きを止めたのでした。


 「アプロっ!」


 起き上がって即座にそのもとに駆け寄ります。最後には助けに来てくれると信じて無茶をしましたけど、ケガのことを思えばほっとしてる暇もなく、肩を押さえて苦しそうにしているアプロに声をかけると。


 「あー……アコ…、無事でよか……いででで…」

 「あなた痛いどころの騒ぎじゃ無いでしょうそのケガ!もう、無茶してっ!」

 「先に無茶したのはアコの方……」

 「そりゃそうですけど…」

 「アコ殿!」


 追いついたブラッガさんが、息を切らしながらアプロの介抱を始めました。

 懐から聖精石を取り出すと、ケガの治療を始めます。呪言のようなものを唱えるとアプロの傷口は塞がり始めたのか、荒い息を吐いていたアプロの様子も落ち着きを取り戻しつつあるようでした。


 「……むう、骨にまでは達していないようですな。外傷だけであれば一度街に戻る必要もありますまい。アプロニア様、気は確かですか」

 「うー、他に聞き方ねーのかよー……まあ大丈夫だけどさ」


 応急処置でしかないのでしょうけど、それでもアプロは一人で体を起こし、ケガをしていた方の腕を回して具合を確かめています。

 あのアプロが本当に苦しそうにするほどのケガがあっという間ですから、とんでもない効果です。


 「ブラッガさん、治療もできたんですね」

 「心得として持ち歩いてましてな。だが今回は役に立ったようでよかった」

 「ほんとうに…あ、グランデアは……グランデア?」


 ブラッガさんが追いついたということはグランデアも一緒のはずですけど…いました。


 「………」


 いましたけど、グランデアはあらぬ方を見て呆然としていました。

 …いえ、あらぬ方、ではないですよね。最後にシャキュヤが姿を残していた、その場を見ていました。


 「グランデア」

 「おう」


 いたたまれられなくなり、側に寄って声をかけると、意外としっかりした声で応えます。


 「…あの」

 「分かってる。あのバカ、魔獣だったんだな。気がつかねえオレも迂闊だったよなあ……ああくそ、衛兵の端くれのクセしてザマぁねえや。修行が足りねえってことだったか」

 「グランデア……その、ごめんなさい」

 「なんで謝る?」


 そんなの分かっているでしょうに。あなた、シャキュヤとあんなに仲良かったのに。わたしが、あの子をあなたから奪ってしまって、わたしに恨み言のひとつやふたつ…いえ、罵倒されたって文句は言えないのに。


 「……勘違いしてんじゃねえよ。おめえが魔獣を討ち滅ぼしたことは世の中のためなんだろ。文句を言う筋合いなんかじゃねえ。だからその、な…」


 グランデアは居心地が悪そうに後ろ頭を掻き、それからようやくシャキュヤが姿を消した場から目を逸らして、わたしの頭に手を乗せ、言います。


 「おめえが泣く理由は、オレのためじゃねえ。だから気にすんな」

 「え?」


 異な事を言われ、わたしは自分の顔に手を当てました。中指の腹にあたった雫に、グランデアの言葉の意味を知ります。わたし、泣いてるんですか?どうして?


 「どうしてってな…へっ」


 わたしの頭に置かれた手が、髪をクシャッと乱すように乱雑に動きます。


 「アイツのことが、おめえも気に入ってたんだろ。それなりに」


 そうして、何かを堪えるように顔を歪めて、きっと彼は笑ったんだと思います。


 そうですか。わたし、シャキュヤの身命を惜しんでいるんですか。

 …なら、いいのかな。許してくれなくても、わたしは前を向いて、いいのかな。


 「アコ!大分時間とられた。出発する!」


 そんなわたしの懺悔を振り払うようにアプロの元気な声が響きます。


 「アプロ?ケガはもういいんですか?」

 「王都に向かうくらいならなんてことない。グランデア、恨むんなら私のことを恨め。アコは悪くない」

 「別にアンタに含むようなこたぁ何一つねえよ。後のことは任せとけ」

 「…そうか。頼む」


 何かを振り切るように、アプロの呪言が始まります。

 ケガの癒えた腕をわたしの腰に回し、再びわたしたちは空に向かいます。


 「…ブラッガ。シャキュヤのことは…」

 「身寄りもいない身でしたし、街の衛兵として弔います」

 「うん。…権限、せよッ!!」


 アプロが呪言を唱え終え、もう一度わたしたちは地上に別れを告げました。

 最後に、シャキュヤのことを胸に刻みつけるように最後の場所を見ると、グランデアと目が合います。


 「っ?!」


 その燃える眼差しは、わたしのことを恨んでいるようにも見えました。

 けれど、わたしはそんな彼の表情に安堵するものがあります。だって、シャキュヤの存在を消したわたしを憎むひとが一人でもいるのなら、それであの子も浮かばれるってことじゃないですか。


 「…グランデア、ありがとう」


 だからわたしは、感謝の言葉を誰にも聞こえないよう、呟きます。

 きっともう会うことは無いでしょう。そして、そうだと知った彼は後悔するかもしれません。

 それは、わたしがこの街に残す呪い。誰かに悔いを残してわたしは、アプロと共に旅立ちます。

 わたしの悔いは、まだ見つからないままに。

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