第25話 ノア初めての剣さばき

 次の日の夕方、ノアは意気揚々と訓練所にやった来た。だが、初めて見た隊員達の逞しさ、剣さばきの激しさに圧倒された。やはり場違いだったのかと思い始めた時タマ子がやって来た。


「ノア?顔が暗いわ…」


「あ、タマ子。い、いやそんな事ないよ…」


「やぁー!2人共来たな!よしノアこれが練習用の剣だ!持ち方は……」


 ハリーがやって来てノアに1から教え始めた。ノアは初めて持つ剣に少し戸惑っていたが、ハリーの教えた通りに構え振り回した。

 今度はカカシを相手に切り付ける。何回も何回もノアは汗だくになりながら練習した。


「よし!今日はここまで!急に無理をすると筋肉痛に悩まされるからな」


 ハリーは笑ってそう言った。


「でっ?どうなの?ノアは戦士になれるの?」


 タマ子が急ぎ早に尋ねた。


「筋がいい。ノアなら訓練を重ねれば立派な戦士になれる」


「本当ですか!ありがとうございます!」


「馬小屋の長には俺から言っておくから明日朝ここに来て。正式にグレタ隊長に会って入隊許可を貰おう。もちろん俺も行くからな!」


「ノアやったね!」


「うん!タマ子のおかげだよ!本当に嬉しいよ!」


 ノアの嬉しそうな顔を見て、ハリーとタマ子も顔を見合わせ喜んだ。

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