第20話 ノアの夢

「俺、コントラタック隊に入りたいんだ!」


 ノアは寝転び青空を見ながら夢を語った。


「戦士になるの~?」


「うん、仕事が終わってから鍛えてるんだよ」


「お勉強はしないの?」


「勉強なんて必要ないさ」


「本読みたくない?」


「読み書きは出来ない。でも俺は魔界と戦って何処にでも自由に行けるようになりたいんだ!」


「私も戦いたいな」


「タマ子はダメだよー」


「なんで?女の子だから?」


「いや違う!タマ子は未来の女王様なんだよ?死んだら大変じゃないか」


「死ぬ?!そんなに危険なのに戦士になりたいの?」


「あぁ、なりたいね!さっ、仕事に戻るよ」


「タマ子も手伝うよ!」


「えっ…」


「大丈夫!国王様にもお許しもらってるから!」


「タマ子は変な王女様だな~」


 そう言ってノアは笑った。

 そしてタマ子は言われた通り汗をかきながらせっせとワラを運んだ。

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