ナイトメアハウス
雪見
第1章 ようこそ幽霊屋敷へ
第1夜 ナイトメアショウタイム
少年が迷い込んだ幽霊屋敷
幽霊なんて信じない僕が馬鹿だった。
ここは町はずれの屋敷。その屋敷にはこんな噂が流れていた…
この屋敷にはお化けが出る、と。
そんな噂誰が信じるものか、僕は聞いた時そう思った。なので、実際に行ってみる事にしたが———
この屋敷は、地上3階、地下2階とかなり広い。だから迷いやすい。
僕はすっかりこの屋敷に迷い込み、引き返す事が出来なくなっていた。
何処を行っても暗い部屋。果たしてこんな屋敷誰が住んでいたのか、そんな事を考えていると、突如後ろの部屋から、
「ガタン」という音。僕はもう震え上がりまくった。
恐る恐る行ってみる。先程音を立てたドアの前に立ち、少し覗いてみた。
中は真っ暗。
なんだ、ただの隙間風か。そう思った瞬間だった。
中から何か物音が微かに聞こえる。「…」喋り声も聞こえてくる。
入ってみるか。
中は当たり前のように真っ暗。電球は付いているが、スイッチを押しても反応しなかった。
その他には豪華なベッド、貴族が使いそうなグラス、シャングリラがある。どれも埃が付いている。
部屋の中は探索したが、先程の音の正体はわからないままだ。仕方なく部屋から出ようとした時、
「……」先程の声だ。さっきより大きくなっている。どうやら近いようだ。
ん?なんか出っ張ってるものがあるぞ…?
恐る恐る開いて見る。
階段が続いていた。下の方は明るい。
よし、行ってみよう——
1番下まで降りた。前にドアがあり、少し灯りが漏れていた。ここだな、さっきから物音が立っていたのは。
さて、突入するとしよう。ドアを開いた。
中にいたのは………
「え?」
「何なに?あれ人間?」
やばい、お化けだ!それもこんなにたくさん!するとボス的な少女が寄ってきた。
「君は人間よね?」
僕に問いかけてきた。
「はい、そうです。何処にでもいる普通の人間です。」
すると幽霊たちは、驚いた表情をしていた。
「君は他の人間とは違う。何か特別なものを持ってる。」
「特別なもの…?」
「多分、君は人間と幽霊のハーフ的な存在だと思う。過去にもそんな人間がいたわ。」
そんな人間いるのか……
それがまさか僕だなんて…
「幽霊になる気は無い?」
急に少女が聞いてきた。
「そんな事できるの!?まぁなってみたいけど…」
「人間には戻れなくなるけど…
転生する?」
人間になんか戻らなくていい。むしろ幽霊の方がずっといい。
「じゃあお願い」
「はいよ。」
その日から僕は幽霊になった。
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