君の病

第16話 統合失調症から完全に回復できるか

比較文化研究のデータ

薬を買えない国では

誰でも薬を摂れる国に比べて

長期の回復率は２倍も良い

慢性障害の率も

アメリカや投薬する他の国々では

投薬できない国々と比べて

２倍高い

これがWHO（世界保険機関）の研究である。

アメリカや裕福なヨーロッパと比べて

貧しいインドの田舎では患者のたった４パーセントしか抗精神薬を摂っていない

こういった事がデーターとしてあげられた。

信じなかった研究者達はそれを研究し

同じデータを手に入れた。

それでもニュースとして取り上げないのはなぜか。

それは、「大切なのは薬が売れるようにすること」だから。

流したくないニュースは流さない、

利益が上げれるニュースを流す。

そして何も知らない人々は洗脳されるのだ。

薬は良くないと皆わかっている

ただ摂らないと治らない

摂らないと余計悪化する

そう頭の中で図式化されている。

なぜならインターネット上でも回復は困難だとあちこちに書かれている。

日本にも薬を否定して患者さんの心の鍵を

時間をかけて開けてくれる優秀な精神科医はいないのでしょうか。

抗精神薬ができる前の方が

きっと優秀な精神科医は多くいたのかも知れない。

薬を直ぐにやめてとは言わない。

誰か周りにサポートしてくれる人がいなければ

薬なしで回復するのは実際問題難しいのだろう。

それでも知ってほしい。多くの人は薬がなくても統合失調症は完全に回復できると信じている事。夢や希望を持つ人は、諦めない人は信じている。

そして１８年間意識不明からふと目が覚めた人を見た人は

なんでも起こりうると信じている。