第13話 統合失調症 愛と憎しみの向こう側
統合失調症とは躁鬱病とならび、二大内因性精神病のひとつである脳の機能障害です。
内因性とは、外因性でもなく心因性でもない先天的な遺伝要因や体質により発病するものだという考え方ですが、統合失調症の原因は先天的な要因だけで説明できるものでもなく、生育環境、対人関係、生活環境等による心理的ストレスなどの後天的な要因も複雑に絡み合っていると考えられています。
そして内因性という表現には原因不明性という意味も含まれており、つまり、統合失調症の発症原因を特定することは非常に困難です。
これは「統合失調症 愛と憎しみの向こう側」という本文の紹介から一部抜粋させて頂きました。
激しい症状により豹変した愛する家族を目の当たりにして、今ここにない未来を信じ続けることができない時。
具体的で的確な情報や助言を受け入れる余力すらなくなってしまった患者家族。
そんなとき、統合失調症患者の家族の対応について、教科書的な数々のアドバイスも確かに参考にはなるでしょう。しかし、親子、夫婦、兄弟、単身者など、患者家族の関係性や生活環境も様々で、世代間による価値観や体力的条件も全く違う以上、その答えは患者家族の数だけ存在するのです。
この作者は自分たちにベストな答えを導く方法として他者の体験を知ることと
うたっています。
掛かっている病院から得るアドバイスを軸に、インターネットからの情報収集や他者の体験を知ることは、自分達なりのベストな対応や接し方を模索するための知恵となり勇気ともなり得ます。
病気について学んだ知識は自分に合った自分だけの知恵に変わり、他者の体験談を知ることによって今までの自分の不安がこれからの勇気に変わるのです。
さらに、同じような問題を抱える家族感情を知ることで得られるもの……それは、絶望という名の海に希望のかけらを探し続ける人々が「自分ひとりではない」と感じられることの力とかぬくもりとか、そして未来への勇気です。
紹介文を読み、是非この本を読んでみたくなりました。
一人になる時間があるといつも彼の事を考えています。
彼がもし統合失調症でなければ、私に好意を持たなかったのではないか、
私にプロポーズをしなかったのではないか、
きっと彼は躁状態だったのではないか。
そればかり考えます。
「You will be mine forever. 」(君は永遠に僕のものになる)
そう彼は私に言いました。
今ではこれが呪縛のように、私を支配して苦しめています。
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