第2話 統合失調症について

 考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く精神疾患で、

約100人に1人がなると言われているそうです。

思春期から40歳くらいまでに発病するらしく、薬や精神科のリハリビの治療で回復するようです。


原因ははっきりしていないそうです。

脳内で情報を伝える精神伝達物質のバランスが崩れることが関係しているのではないか、大きなストレスが原因ではないか、遺伝子も関与しているのではないか。様々な要因が関係していることだけわかっているようです。


症状は大きくわけて3つ

1、陽性症状(妄想、幻覚、思考障害)

2、陰性症状(感情の平板化、思考の貧困、意欲の欠如、自閉)

3、認知機能障害(記憶力の低下、注意・集中力の低下、判断力の低下)


病気の経過は大きくわけて4つ

1、前兆期 (活動エネルギーは低くも高くもなく真ん中)

眠れない、焦りの気持ち、音に敏感になる、気分の変わりやすさ、過労、睡眠不足に注意


2、急性期 (活動エネルギーは高い)

不安になりやすい、眠れない、幻聴、妄想、内容は被害的なものが多い

睡眠、休息、安心感が大切


3、消耗期(休息期)(活動エネルギーは平均の真ん中よりやや下)

眠気が強い、体がだるい、引きこもる、意欲がない、やる気がでない、自信がもてない、数ヶ月単位の休息、就寝時間は規則正く焦らず無理せず


4、回復期 (活動でエネルギーは徐々にあがり、平均真ん中に戻る)

ゆとりがでてくる、周囲への関心の増加、楽しみながらのリハビリテーション体力作りも大事


※不安や孤立、過労、不眠などはストレス蓄積につながるので注意が必要。


周期がある分、周りの人間の理解があれば随分回復する余地はあるのではないかと思ってしまうが、症状が出始めてからケアができなければ結局は繰り返し再発

してしまう。

家族やパートナーと暮らしているようであれば、周りが気づいてケアができるが、彼のように一人暮らしをしていると、なかなか周りからのサポートもなく回復は難しく思う。


家族がわかる再発のサイン(例)

1.眠れない日が続くようになる

2.イライラしている

3.食欲が落ちている

4.焦りや不安の訴えが多くなる

5.発病時の体験を昨日のことのように語るようになる

6.そわそわして、落ち着きがなくなる

7.うつ症状になり、ぼーっと考え込んだりする

8.被害的で、疑い深くなる

9.行動的になり、異性にアタックしたり、仕事にトライする

10.作業所やデイケアを突然やめて、仕事探しに出る



ちなみに3人に1人が自殺を試みて、10人に1人が命を落としているそうです。

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