登場人物紹介

【 Ⅰ 】──登場人物紹介① (推奨・第一部読了以降)



①──◆中心人物



  ▽ライ〔ライ・フェンリーヴ〕


 主人公。勇者の家系フェンリーヴ家次男。基本的に運が良いがトラブルに関わり易い。



  ▽フェルミナ


 世界の法則に絡む大聖霊の一人──【命を司る大聖霊】。見た目は十代半ばの絶世の美少女。湖に封印されていた。



  ▽マリアンヌ〔マリアンヌ・ラング〕


 魔力で動く機械兵を元に魔導科学者ラジックが生み出した『新兵訓練用魔導兵』。フェルミナの概念力により生命を持ち完全な生物に進化を果たす。完璧メイドさんでもある。



②──◆フェンリーヴ家



  ▽ロイ〔ロイ・フェンリーヴ〕


 ライの父。庶民勇者の家系でありながらも、勇者として家族を養う力がある『それなりの勇者』。妻ローナに世界一愛している愛妻家。



  ▽ローナ〔ローナ・フェンリーヴ〕


 ライの母親。元魔術師。某国の領主の娘だったが駆け落ちの末シウト国に居を構えた。夫を支える肝っ玉母さんでもある。



  ▽マーナ〔マーナ・フェンリーヴ〕


 ライの妹。『三大勇者』の一人と言われる程の実力を持つ女勇者。お兄ちゃん大好きっ娘。



  ▽シン〔シン・フェンリーヴ〕


 ライの兄。フェンリーヴ気の長男にして『武の勇者』とまで云わしめる人物。ギャグの多い本作の中でシリアスな役割を担うが出番が少ない。



◆シウト国


③──▼王都ストラト



  ▽ティム〔ティム・ノートン〕


 ライの親友。幼馴染みにして商人。商才があり、人を巧みに利用する狡猾さと情報収集に長ける。ぽっちゃりさん。



  ▽キエロフ


 シウト国首席宰相。高き志しと才覚を持ちながらも、王の腐敗を止められず自らも堕落しかけた。

 ライとティムの企みに巻き込まれたことで志しを思い出し国の為の奔走を始める。シウト国になくてはならない人物。



  ▽ケルビアム・チェルシス・シウト──『ケチ王』


 シウト国王。若き頃は高い意識を持っていたが、王家の権力にへつらう貴族に籠絡され色狂いに走った。

その後、国を想う者達の策で失脚。改心し王位を娘クローディアに託す。



  ▽シンシア


 シウト王妃。聡明で広い視野を持つ。夫ケルビアムを見放すことなく寄り添い続け共に隠居を選んだ。



  ▽クローディア


 ケルビアム王とシンシアの娘。若くして王位に就くことになる。



  ▽フォニック──『勇者フォニック』


 三大勇者の一角と噂されていた人物だが、その実は六大国の一つ『トシューラ国』が策略の為に作り上げた偶像だった。

 フォニックの素顔は誰も知らない為、ティムの案でケルビアム王を退位させる際に存在を利用することになる。


 因みに中身は、ライ→ロイ→レグルス(予定)となる。 



  ▽ペリークとエトガ


 ストラトの入り口を守る門番二人組。あまり性根が良くない為、ライの仕返しに遭った。




◆ノルグー領


⑤──▼ノルグーの街



  ▽フリオ


 ライがノルグーの街で最初に縁を繋いだ人物。気さくで面倒見が良いノルグー騎士団第三師団長。

 ノルグー領主レオンの嫡男でありレイチェルの兄でもある。


  ▽レイチェル


 フリオの妹。美しい容姿で兄想い。


 ライがお世話になったフリオ邸にて家事全般を卒なく熟す。料理の腕は店を出せる程。魔術師としての才覚も高いが魔力不足にて道を断念する。


 ライに対し仄かな想いを持っている。



  ▽サァラ〔サァラ・レオ〕


 プリティス教に孤児として引き取られた少女。悪夢のような日々を必死に生き抜く。

 魔法の才能をアニスティーニに利用され、『盗賊ファントム』として活動していたが、ライやフリオの活躍により悪夢から解放される。


 断絶したと思われた貴族『レオ家』の生き残りでもある。 



  ▽レオン〔ノルグー領主〕


 シウト国の領地・ノルグーの領主。武人としても名高く名主として知らぬ者はいない程の人物。

 フリオとレイチェルの実父でもある。



  ▽クインリー


 かつては『ノルグーの守護者』とまで言われた偉大な魔術師。高齢により隠遁に近い生活をしていた。

 ライが起こしたある事故で意識障害から回復し、以前の聡明さを取り戻す。



  ▽アニスティーニ


 プリティス教ノルグー支部の司祭。慈善活動と人当たりの良い司祭と評判だったが、その本性は魔獣召喚を狙っていた邪教徒だった。

 



  ▽ゲント


 ノルグーの大工。老齢だが元勇者でもある。



  ▽ロブ


 ノルグーの街の商人。ノルグーでは隠れた名店と呼ばれる店の店主で、ライの竜鱗装甲の鑑定を行った。

 後に『回復の湖水』の流通に関わる一人。



⑤──▼ノルグー騎士団


  ▽ディルム


 ノルグー騎士・第三師団副団長。大抵のことには動じない胆力と、直ぐ様対応を思い付く知力を持つ。


 但し、友人でもあるフリオの直感にはよく振り回される苦労人でもある。



  ▽シュレイド・アルバー


 ノルグー騎士・第三師団に所属する若手騎士。若いながらも冷静な判断力・実力を備え、フリオにも期待されている騎士。




  ▽レグルス・ノウム


 ノルグー騎士・第三師団所属の新人騎士。貴族の血筋にして聖騎士の資質を持つ。

 気さくな性格でライと歳も近い為に直ぐに打ち解けた。


 後にライの企みに巻き込まれ、『勇者フォニック』に扮するべくマリアンヌの猛特訓を受ける。 



  ▽ジャン


 ノルグー騎士・第三師団所属。


  ▽ピエール


 ノルグー騎士・第三師団所属。


  ▽ジャック


 ノルグー騎士・第三師団所属。


  ▽ポール


 ノルグー騎士・第三師団所属。



  ▽レティア


 ノルグー騎士団の事務方を受け持つ女性。実はノルグー領主直属の隠密でもある。



  ▽タルロー


 ノルグー騎士・第二師団長。


 没落貴族の血筋で家名復興の為に手柄に固執する。それをアニスティーニに利用され悪事に加担。ノルグーに被害を齎した。


 ノルグー卿レオンの恩情により自害、騎士としてケジメを付けることを許された。 



⑥──▼エルフトの街


  ▽ラジック・ラング


 魔導科学者。狂人染みている様で芯の部分では理知的な面も持つ。天才的な才能も持ち合せマリアンヌの



  ▽バーユ


 ノルグー領・セトで出逢った商人。旅をしながら商売を行う。神聖機構から商品販売を委託されるだけの才を持つ。

 ラジックの友人で、彼の力が発揮されることを望んでいた。


 バーユとの繋がりからラジック、マリアンヌに繋がったのはライの幸運だろう。

 


  ▽シグマ


 エルフトの商人。魔導具から嗜好品に至るまで扱う老舗の店主。

 ライと知り合い『回復の湖水』流通に関わることになる。



⑦──▼シウト国元老院


  ▽ディルモア卿〔ディルモア領主〕


 シウト国【円座会議】にて、ノルグー卿レオン同様王の退位を選択。魔族キーフに苦しめられる演技を行った。



  ▽デルテン卿〔デルテン領主〕


  ▽エグニウス賢人


 シウト国にてクインリーに並ぶ偉大な魔導師。良識ある人物。



  ▽トラクエル卿〔トラクエル領主〕


 フラハ卿ニビラル同様、トシューラ国に内通していた領主。キエロフからの命でノルグー騎士・第三師団により反逆の疑いで拿捕された。



  ▽ルード卿〔ルード領主〕



  ▽ピエトロ公爵



  ▽トゥインク卿〔トゥインク領主〕 


 思慮深い穏健派の元老院議員。ケルビアム王の短慮を諌めようとするが、逆に恫喝されてしまった。



⑧──▼エノフラハ魔獣騒動関係者



  ▽レダ


 エノフラハで店を構える女商人。姉御肌で面倒見が良い。元貴族の身だったが没落し平民になった。


 装備を揃える過程でライと知己になり、エノフラハでの【魔獣事件】の際には大きな役割を果たす。


 フリオやレイチェルの幼馴染みでもある。



  ▽オーウェル


 狼型獣人の青年。普段は銀髪の若い美男。


 拐われた妹達を救い出す為に犯人を追跡。エノフラハに辿り着くも、人間の子供を救い深傷を負う。

 ライと共にフラハ卿の屋敷に潜入。子供達を救い出すことに成功した。


 その後、ライの無事を信じ獣人の里に帰還した。



  ▽モノ


 オーウェルの妹。完全な獣人化が出来ない。


 救出された後はオーウェルとともに帰郷。



  ▽アブレッド


 王直轄領・ドレファーの街の騎士団長。立派なカイゼル髭を持つ。


 オーウェルへの礼儀を貫き看病を指示。獣人といえど差別をせず礼を尽くした。


 エノフラハの『魔獣事件』では包囲網、住民の保護を担当。大きな役割を果たした。



  ▽バズ


 シウト国近衛騎士副団長。エノフラハ『魔獣事件』の際には包囲をしていたが、人型魔獣出現の報を受け先陣を切りエノフラハの民を守った。



  ▽ベリド


 大国トシューラと盟約を結ぶ魔導師。目を組み合わせた様な紋様の仮面と赤いローブという異様な出立ちをしている。

 不死の研究を行っており、フラハ卿ニビラルと結託し多大な人命を犠牲にした。


 神格魔法を容易に操り膨大な魔力を宿すベリドに、ライは手も足も出なかった。


 その後、【破壊者バベル】と化したライとの戦いで瀕死となり逃走。行方知れずとなる。



  ▽ニビラル


 シウト国・フラハ領の領主。自分の為に他者が犠牲になることを当然と考えるニビラルは、老いを恐れ不死の研究を行うベリドと手を結んだ。


 最終的に魔獣モラミルトに喰われ死亡。



⑨──◆ドラゴン


  ▽シルヴィーネル


 氷竜。シウト国・ディコンズの森に住まい少なからずの混乱を巻き起こす。

 実は覇竜王の卵を育てる為に聖地を探していて、ディコンズの森に辿り着いた。


 人間に興味を持ち、ライとの出逢いにより人間と暮らすようになって行く。


 人型時は、十代半ばの青髪の美少女。



  ▽ライゼルト


 世界に危機迫る時に生まれる最強の天空竜『覇竜王』。シルヴィーネルが慈母竜から託された卵より生まれた。


 名前の由来は『竜鱗装甲』を貸与したライと、先代覇竜王ゼルトの名を繋げたもの。



  ▽慈母竜


 天空竜の雌体。慈母竜は竜の『生と死』を見守る役目を担う。竜の輪廻の管理者。



⑩──◆神聖国家エクレトル〔神聖機構〕


  ▽エルドナ


 魔導科学の提唱者にして天才的頭脳を持つ眼鏡っ娘天使。研究が大好き。


 世界最高の魔導具・神具の開発者である彼女は、勇者への支援として『特殊竜鱗装甲』を開発した。


 アリシアの親友でもある。 



  ▽アリシア


 神聖機構の天使。情報部門担当で世界情勢の監視を役割とする。

 『特殊竜鱗装甲』の情報を追う中でディコンズのシルヴィーネルと知り合う。



⑪──◆マーナパーティー


  ▽アウレル


 元傭兵の戦士。酒と女が大好き。パーティー仲間であるエレナとは、言いたいことを言い合える仲。



  ▽イベルド


 黒髪で細面の魔導師。探知系から攻撃まで幅広い魔法を使う。一度眠ると中々起きない。


  ▽エレナ


 神聖機構の司祭。マーナの親友にして姉の様な存在。

 人間の神聖教徒の中では珍しく柔軟な思考を持ち、自らの考えを貫くだけの心の強さを宿している。



⑫──◆その他


  ▽バベル


 三百年前、世界を様々な脅威から救った『伝説の勇者』。


 エノフラハにて危機に陥ったライの身体を乗っ取り、敵対したベリドを撃破した。


 後にライは精神を取り戻したが、その身体を乗っ取ったのが本物のバベルかは不明。



  ▽キーフ


 ライが幻影で生み出した『偽の魔族』。ローブに窪んだ双眸、異様に長い手をしている。



  ▽カトル


 ディルモア卿の従者。王の退位を決めた【円座会議】にて身体を張って主の演技力不足を補った。



  ▽シェルタン


 レグルスの祖父。若かりし時に不思議な亀【クローダー】と出会い、『空飛ぶ船スピリア』の情報を得る。

 そのことを信じて貰えず貴族の当主故に自ら探しにも行けず夢を断念することになった。


 後にその話を孫であるレグルスに伝える。




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