異世界大戦争

水谷一志

第1話 異世界大戦争

 キーワード、【戦争】

 

 一

 西暦20××年。ここは、いわゆる「異世界」だ。

 そして我らの軍は、未だかつてない強力な軍勢と対峙している。

 そう、これから始まるのは、「異世界大戦争」だ。


 二

 我らの軍勢は、我らの敬愛する王、また崇める神のもと、今までこの異世界で1000回以上の勝利を収めてきた。そしてこの戦いに勝利すれば、我らの神は神々の国での覇者となることができる…これは我らが王から聞いたことだ。


 三

 次に我らが軍勢の話をしよう。まず我であるが我は一歩兵に過ぎない。我に与えられた役割は、先頭に立って敵陣に攻め込むことだ。

 また我らの軍には様々な能力を持った者がいる。馬に乗って駆ける者、一気に後ろから相手の軍勢に斬り込める者…。それら様々な特技を持った者が、我らの軍を支えている。


 四

 しかし、中には我らの軍から敵の軍に寝返る者もいるらしい。我にとっては信じられない行動だが、そのような不届き者の事実も、この戦争の側面と言えよう。


 五

 さあ、戦争が始まった。我はとにかく相手に突っ込むのみ。しかし…。

 迂闊(うかつ)だった。我は敵歩兵に捕らえられ、捕虜となってしまった。

 しかし我は信じている。この異世界大戦争、必ず我らが軍勢が勝利し、我らの王、そして神に栄光が訪れんことを―。


 六

 ※ ※ ※ ※

 「○○さん、1435勝達成です!これであの【羽生善治さん】の記録を抜き、歴代勝利数トップに躍り出ました!」


 PS

 将棋の駒からすれば、棋士は「神」のような存在でしょうか。

 また、羽生善治先生、本当におめでとうございます! (終)


 次のキーワード、【将棋】

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異世界大戦争 水谷一志 @baker_km

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