第226話あなたのしきおそろしや。

あなたのしきおそろしや。

散らしては粋、裂いては艷。


生え揃う頃には 縁台でひと桜を

幾許か冬を超え、吐息は紅の幻妖

月夜の盆に。


枯れ草を置いて、永め。

雨も風の日も月も入り、

自らと一対に些細。


水脈は諾々、魂動は脈々と

受け注がれし。

訝しげな器 故の面を魅せる

各各に匣を懐くと。

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