第209話天が滲んで視るは空の底が深いから

天が滲んで視るは空の底が深いから

水辺のよに揺蕩う思いが奏させるよう

何も無き白紙の手で奔る吐息の囁き

聲も配せず聴く調べと鳴り響く

伝染る色彩を感じ囚(とら)れ視界も様様

今日は今日とて風が吹き高く躍る

柔く撫で挙げ腕に導く音階を啓示す

何もかも哭く海に今未だ迎えに帰依す

魂の梵(そよぎ)

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