第143話毎年狂い死ぬ懷の季節

毎年狂い死ぬ懷の季節

誰の想いも雅楽

気飾りを撫でる風に

心底を抉る海の潮


広大な地を巡る欠陥貧

凪いて逝く涙 啼いて往く発熱


渇いては素直な砂に

濡らしては視界は良好、


本日の晴天に向う墓前の徒花

着づらす 損な時代に 反す想い


寝台には淋朱雨(りんしゅうう)

星と架す桜蘭舞(さくららんぶ)

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