・第113話騒々しいビル街を駆け抜け

騒々しいビル街を駆け抜け

路地をひとしきり徘徊する

只知らない白紙の世が広がった

逃げ場無い石壁には栄える雑草は戦いだ

風に押されるまま躍る心地に視えるのは

今立ち止り動けない行方 風が冷たいからか

然し不明の華は有る

個々に暖かく視界が満ち

脆くも崩れゆくのは泪であろうか陰であろうか

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