第68話光は平等だった

光は平等だった

土は褥と 水は潤る

笑顔は懐涸れた泪色の展望


彷徨う蜘蛛に捕らわれ

虜囚は思惑を巡らせ

旅路の行方 喰らい尽くす翼々

堕ちた羽根 燈火の下

風香を求め透過に吹かれた


軌跡の香りは沁み憑き

雨上がり月て魅せる濡羽色


天の真綿は篤く

奪われし解きは亡く

青天のまじろぎに流転を願う

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