第41話木枠の窓辺にがたがた震え

木枠の窓辺にがたがた震え

生きも絶え絶え息もくぐもる


白鳩は青い空に灯を降らし

黒鴉は手形を模し墜落す


凍える熱は消えないだろうが

眩しさが妬き付く雷雨


曳き裂かれる爪は剥がれたまま

轟音は穿つ


涙は地に降ろし

沁みは広がり遷りも盗れず


傷んだ汚れは天の雫が洗い

悼んだ淀みが一滴零した

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る