『夜中のラーメンは、危ない』
やましん(テンパー)
『夜中のラーメンは、危ない。』
むかしは、お酒を飲みに行ったら、ラーメン食べた。
昼間は、ちょっと入りたくない感じもするお店だったが、なぜだかやたら美味しいものだった。
けれど、まったく太らなかった。
長い時間がすぎ、いまは、できる限り食べてはならない、やましんである。
しかし、ひとは食べてはならないと言われたら、食べたくなるのだ。
ちょっとでも、夕飯は、いただく。
そのときは、これで良い、と分別する。
奥さんは、結婚当時から、ごはん作るために結婚するのではない、と主張なさっていらっしゃった。
だから、何十年、ほとんど作ってもらってない。
じぶんで言うのもなんだが、『立派』な事実だ。
まあ、子供ないから、それが正当な生物的ありかただろう。
しかし、困ったことに、夜中におなかがすく。
我慢するに越したことはないが、空腹になると、いっそう寝られない。
空腹だと、なぜだか睡眠導入剤とかいうものが、なおさら効かないらしい。
なんだか、もう、終わりにしたくなる。
そうした衝動が、瞬間が、ひそかに襲ってくるのだ。
けれど、なぜだか、ラーメン食べると少し落ち着くらしい。
つまり、自決防止の役にたっているのだ。
ああ、けれど、ラーメン食べると、いまは、すぐに太る。
当然ながら、血糖値が上がり、やがては命に関わるに違いない。
これは、自決するのと同じようなことだ。
一括払いか、分割払いの違いくらいであろう。
ならば、ラーメン食べて、今夜寝られるなら、そのほうが良い。
経済学的にも、消費が促進され、市場にいくらか多くの金が回り、生産が活性化され、労働者の賃金があがれば、また、ラーメンの種類も増えるだろう。
ただ、やましんは、もう仕事に行ってないから、どちらかと言えば、デフレで価格が下がったほうがありがたいが、そうも言えない。
結論からすれば、夜中にラーメン食べると危険だが、食べない危険性と、大差があるかどうか、はっきりしない。
あまり変わらない気がするのだが。
🍜🍥
『夜中のラーメンは、危ない』 やましん(テンパー) @yamashin-2
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます