近代兵器最強

「フォフォフォ……ローランよ。貴様の武器は“剣”…上空にいる我らに届きはしまい」


 空飛ぶ男こいつも目が悪いのか?このジェラルミンで出来た切れ味ゼロのバットが剣に見えるのか?


 僕が憮然としていると、空飛ぶ男バアルゼブブがサッと手を挙げた。周囲の魔物たちが空高く上昇した。……かと思うと空飛ぶ男バアルゼブブの振り下ろした手に合わせて、一気に急降下して襲いかってきた。


「ここが貴様の墓場だ!死ね!ローラン!」

「ッ……!ヤロウ!させるか!構え!」


 傷男の掛け声に合わせてバスの連中が銃を構えた。


「撃て!撃て!撃ち殺せ!」


 傷男の号令で皆が一斉に射撃した。


 すごい破裂音が響く。なんてことだ。本物の銃だ。こいつら、もしかしたら本当に自衛隊なのかも。そうは見えないが。


「ギャピー!」

「ギョ!ギョ!ギョヒー!」

「ギャー!」


 魔物たちが蜂の巣になり落ちてきた。どう見てもバットなんかより強い。次々と魔物が倒されていく。空飛ぶ男も防戦一方のようだ。


 …

 ……

 ………もう全部お前たちだけでいいんじゃないかな。

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