緊急逮捕
魔剣を無くした女性がこの世の終わりかの様な顔をし、怯えた瞳で僕を見つめる。僕が女性を殺すとでも思っているのか?
僕は裁定者ではない。ただのハンバーグを食べたい青年だ。
日本は法治国家だ。自分の“正義”で勝手に私刑をしてはいけない。僕ができるのは”彼女を警察に引き渡すまで“だ。そこから先は法律の出番だ。
でも、女性には通用しないみたいだ。
急に険しい顔をし、僕に憎悪の感情を向けてくる。
それを無視して僕がザックからシュリンゲ数本を取り出し、彼女が暴れない様に拘束しようとした。
「な!なにをする…!こ、このケダモノめ……!」
僕はケダモノではない。筋トレが好きな体の大きい人だ。
「私を嬲る気か!クッ殺せ!」
殺しはしないし嬲りもしない。警察に突き出すだけだ。
しかし、この女性、口では反抗的だが、縛られると少し嬉しそうな表情をしている。殺人鬼だから性癖も人と違って曲がっているんだろう。
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