話が通じない

「問答無用!」


 話が通じない。


 いや、通じない様にしているだけかもしれない。


 彼女は都合の良い解釈をして人を殺す口実を作ったに過ぎない。


 やはり殺人鬼だ。


 そう考えると、僕はバットを振り絞り、ヒットマッスルの限りを尽くして彼女が振るう剣にぶつけた。


 女性が軽い悲鳴をあげ、剣を取り落とした。


 僕は急いで剣を拾い上げ、フロアの吹き抜けに剣を放り投げた。カツンカツンと音を立て、剣が一階まで落ちて行く。


「あ…あ…私の“魔剣アンサラー”が……」


 また“魔剣”か。流行っているのか?

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