第13話【先輩の教えは絶対だぞ☆ミその3】
普段はビールを25Mプール程飲んでも酔わない弓弧だが、この日はまだ50杯しか飲んでなかったが少しだけ頬が赤くなっていた。
『悠吏香~私さ……この前ね、異国の帝国とやらを救ってきたんだけどさ?皆、凄いのよ』
『この前珍しく有給使ったと思ったら先輩、異世界行ってたんですか?それでそれで!?』
弓弧は特大ジョッキを一気に飲むと、いつもなら粉々に割ってしまうグラスを、このときばかりは優しくテーブルに着けると、感慨深そうに言った。
『私思ったんだよね。皆ヒーローだとか、魔法少女だとか沢山いたわけよ?そこで一斉に介して【凶悪な敵と戦う!!】これは分かるよね?』
『フムフムッ』と先輩の話を片耳で聞きながら、悠吏香はお絞りでアヒルさんを作っていたが、そんな事は気にせず話を続ける弓弧。
『んでよ~Wモブにも話したんだけどさ。そのヒーロー達が強いのよ?もうビシバシ敵を倒しててさ~格好いいったらありゃしないのよ!!』
『その中で先輩も暴れたんですか?』
アヒル制作に飽きた悠吏香は、自慢の髪の毛をアイロンで巻き直しながら質問した。
『暴れたんだけどさ……私って基本物理攻撃じゃん?有無を言わさず拳じゃん?周りがさ【必殺技】とか【奥義】とか言ってるのに、私のセリフ【てめぇらの住所月にしてやんぞコラァ゙ァ゙ァ゙ア゙!!】だよ?悲しくね?』
『何だ――――いつも通りじゃないですかあ?』
悠吏香は悩ましい声を上げながらビールを一口飲み、口に付いた泡で窓ガラスに絵を描きながらそう言った。
※オリーブドラブ様企画【カクヨムアベンジャーズ】の反省会をしています。
作品名は、【GRIT-SQUAT】となっております。
※弓弧が端っこだけ出ていますので、是非ご覧ください。
※弓弧の
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