44枚目 ある境界なき記者団のメモ書き
『スローライフ』が「緑の指」を発動させる。大地に両手をついて力を込めると緑の輝きが大地を伝う。
離れた『漆黒のヴァルキリア』の足元に太い蔦のような植物が現れる。
それは『ヴァルキリア』の片脚を掴んだ。
「今だよ!抑えてるから!」
その声に呼応するように『けもみみ』が蹴りを放つ。
しかし『ヴァルキュリア』は腕につけた盾で軽々と受ける。
『けもみみ』はそのまま反動を生かして高く飛び、空中で一回転した。
その隙に『白の剣聖』が大剣をふるう。
これは剣で受ける。
そのまま剣戟がつづくが『ヴァルキュリア』は鉄壁の防御と最速の剣で『白の剣聖』を近寄らせない。
「何か手立ては無いの!?」
『けもみみ』の叫びに呼応したのは『留学生』であった。
「私がサーチするわ!」
人並み外れた人間観察の力が発揮される——。
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