第123話 排泄

今日もまたひとり

ボロボロのノートに言葉を吐き出し

世界と自分のバランスをとってみる


傾いてぐらぐら揺れて

危なっかしい偏りはなんとか

踏みとどまれる程度におさまった


それでも足はみっともなく震えて

立つ姿は覚束ないものだけれど

どうしたってここにいるしかないのだから

なんとかしてみるしか方法はなくて

自分の中に染み出してきた

イヤな匂いのするドヨドヨを

とにかくノートにぶつけるしかないのだ


今日はどうにかやり過ごせた


明日はまたどうなってしまうのか

分からないから飽きもせず

またノートを取り出して

独りよがりな排泄を繰り返すのだ


 


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