闘髪日記

6. 大人になるとくせ毛がなくなる？

　すでに何名かのくせ毛同志の方からコメントをいただいておりますが。

　今回のテーマは「大人になるとくせ毛がなくなるのか」について。

　結論から申し上げると、「人によります」とのこと。

　ひどいですね。冒頭からくせ毛持ちの希望を打ち砕くような回答ですよ。

　どうも歳をとると髪質が変化するというのは真実のようですが、それでくせが弱まるか、かえってくせ毛になってしまうかは人によるみたいです。

「人によります」「個人差があります」

　医学や美容の分野でよく使われる言い訳のようなフレーズ。ほんとこの言葉に何度がっかりさせられてきたか……くせ毛同志の皆様には本エッセイを読みながら何度も頷いていただけていることでしょう。

　ただ実際、「歳をとる」「くせ毛」で検索すると、くせ毛が収まることよりも、元々直毛だった人がくせ毛になってしまって困っている……みたいな検索結果になっています。元々くせ毛持ちの我々からしてみれば「ようこそこちら側へ」となんだかほくそ笑む気持ちになりませんか？

　……え、性格悪いって？

　コンプレックスがあると性格が卑屈になるので仕方ないですね（※個人差があります）。

　さて、ここからは私の個人的な体験談ではありますが。

　私はどちらかというと歳をとってからくせが収まった方だと思います。

　幼い頃の記憶はあんまり覚えていないのですが、よく母が言います。

「小さい頃のあんたは本当に外国人の子どもみたいで可愛かったんだからー！」

　「今は？」という疑問を禁じ得ませんが、それは置いておいて、アルバムの写真とかを見ると確かに小さい頃の私は髪の毛くりんくりんで毛の色も薄いんで言いたいこともわかるんですよね。

　現在はくるんというカーブはなく、うねぇって感じのくせ毛なので昔に比べるとずいぶんくせ毛が弱くなってきたのだと思います。

　なので今くせ毛に悩んでいる10代とかの若い人たちにはぜひ希望を捨てないでいただきたいところです。歳をとれば髪質も変わるし、自分でお金稼げるようになって、校則のない環境に飛び出せば、いくらでも好きに髪の毛をいじれるようになりますから。

　ちょっと真面目な話になります。

　これは私の持論なのですが、「自由は能力があってこそ手に入れられる」。

　進学校ほど服装規定がゆるかったり、会社でも服装めちゃくちゃなのに仕事ができるから何も言われない人っていませんか？

　髪の毛を自由自在にいじっても許される環境に行くには、学力なり、業務スキルなり、能力を磨くことがいちばんの近道だと思っています。

　くせ毛に悩む若者たちよ、大志を抱け。

　コンプレックスがあるだけ、きっとあなた方には見返してやるぞという馬力があるはずです。

　……はい、真面目な話終わり。