第4話 すーぱーまん

 吾輩はネコである。

 名前はちび太。



 「さっか」を目指しているご主人様は、普段は「すーぱー」という職場で「あるばいと」をしている。


「つまり俺ってスーパーマンなんだよな」


 ドヤ顔でうまいこと言ったぜ感満々のご主人様は、


「でも最近はスマホの普及で電話ボックスがないから、スーパーマンも変身するのが一苦労だよな……いや仮面ラ〇ダー555みたいに携帯で変身するとか、時世に合わせて変えてくるか……」


 なんてことを、あーでもないこーでもないとぶつぶつ言い始めた。


 こうなったご主人様はおおむね30分はずっとこの調子である。


 物事を掘り下げて考えることは執筆活動の一環でもあるのだ。


 とは言うものの。

 あまりに関係ないことばかり考えてしまっているから、ご主人様はいつまでたっても「さっか」になれないのではないだろうか。


 少し心配になる吾輩だった。

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