神話親和

霜月 風雅

第1話 物語のはじまり


少女はそっと本を開いた。屋根裏で見つけた不思議な雰囲気の本。何も書かれていない表紙は埃にまみれ僅かにべたつく。

「‥‥何の本かな。」

ぱらり、そっとページをめくる。ぱらり今にも破けそうな茶色の紙がかさかさと音をたてる。そうして何ページもめくっていくうちに所々に絵が描かれたページがでてきた

「‥‥何の絵だろう?」

じっと見つめる。すると不思議なことにだんだんとその絵が物語を語り始めた。不思議でおかしい神々のお話を――‥




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