遠のく
韮崎旭
遠のく
遠くの山林加えた劇物希薄な残骸私の心象全戦全勝
駅の合間のあさはか、強迫、症候、眩む、人工的な、参照先は
鮎の季節の崩落の涯
水歌い伝い落ちたら雨はなく満天の青つま先の白
残骸に呉れてやるのは公共か知らぬ間に腐敗知っていた腐乱
できごと、それなの? 悲劇作家、毒薬? ロマンス、退避。
聞こえた万緑を封じる視界はしらふには耐え難いと文字を重ねた
誤字の類の未開の平野に
ささやかに壊れてゆくのは常同性私が私は私も私か?
だから失敗したのじゃないか、言ったでしょう、パンケーキ、苛性ソーダ。
木工用ボンドとマニキュアとラムネが同じ鞄に入れられていて、いずれも顧みられない。
醜態はしばしの観賞、のち涵養、遊水池まで国道の午後
ロードピザ
どうでしょう、意志を見失いがちな日にいつでも意志などありはしないが
書き連ねた、聞き耳の不在、掻き毟った、この目の残響、ペンキで塗りつぶすのとても日差しなのよ?
鉛筆とアクリル絵の具を同じ場所にしまっていたことに二週間後に気がついた。
蒼白には口紅、頬紅はささない、より蒼白の様相、もう日も暮れたのだから、安心してよいのだろう。
何かを加熱した、 路上は 時折の 久方の 天候状況など 見もしないで
朝を夜を人格を虚構を 語るな
最期と始末はにているか?
遠のく 韮崎旭 @nakaimaizumi
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