一〇月、其の〇一 【金木犀】


『朝焼けに 金木犀きんもくせいの 風ふわる』



季語/金木犀

季節/晩秋

場所/近所

時間/朝


捕捉・備考/

 朝。まだなにも動いていない頃。生活音と匂いは連動しているように思います。例えばアスファルトを転がるタイヤの音が聞こえなければ、排気ガスの匂いもしない。けれどもこの季節、金木犀は香りを放ち続けます。どこからか、見えなくても聞こえなくても香りだけがふわりと飛んでくるのです。

 ふわる。は、動詞っぽく使ってみました。俳句的にOKなのかはわかりませんが、個人的にはこの擬音っぽくて動詞っぽい響きが好きです。

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