〇八月、其の十五 【白風】

『とれたての 白風びゃくふうが往く 朝の街』



季語/白風びゃくふう

季節/三秋さんしゅう

場所/国道沿い

時間/朝


捕捉・備考/

 秋の色は白なんだそうです。だから秋に吹く風は白風というんですね。

 風にも色がついているなんて、なんだかロマンがありますね。

 今回特に気にしたのが秋の風の瑞々しさ。「瑞々しい」と言う言葉をもろに使うつもりでしたが、どこか一ひねりしたかったので、「とれたて」としました。

 またTwitterでは「が往く」ではなく「撫ぜる」としていましたが、文脈と頭の中に描かれる情景が「白風が撫ぜる」ではなく「白風を撫ぜる」に一瞬勘違いしてしまうような字使いになるので、紛らわしいと思い、「が往く」としました。

 また、「撫ぜる」だと優し気にそよっと吹く感じですが、「往く」だとちょっと強めの風が体全体を覆うように吹いている感じがするかなとも思います。

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